2017年度 第17回 感覚総論、触圧覚

 遅くなりましたが、先週の重合の要点をまとめておきます。

 感覚単位は教科書では触れられていませんが、二点弁別閾や周辺抑制のしくみを考える上でわかりやすくなると考えて説明しました。実際に、感覚神経の末端には複数個の受容器が存在し、ある範囲に加えられた刺激に対して反応します。周辺抑制も教科書の説明では分かりにくいと思いますので、プリントの図を見ながら考えるとよいでしょう。

 さて、体性感覚は感覚としては非常にわかりやすく、また、皆さんにとってとりわけ関わりのある表在部に感覚受容器を持つ感覚を含んでいるため、やや詳しく説明をしています。表在感覚、特に触圧覚の受容器は多くの種類が知られており、それぞれの共通するところと相違するところがあります。自分なりに整理してしっかりと区別できるようにしておきましょう。相違点として重要なことは、それぞれの受容器の形態的な特徴とその機能です。いずれも機械的な刺激に反応しますが、皮膚に対して全く同じ強さと時間で刺激が加えられても、受容器によって反応するタイミングに差があります。このことが、皮膚の変位の大きさの違いに反応するのか、変位の速度の違いに反応するのか、あるいは変位の加速度の違いに反応するのか、という違いに現れてきます。

 明日は温度覚、痛覚、そして深部感覚を取り上げます。