2016年度 第1回:授業の記録 イントロ、階層性と恒常性

 医学は、あるいは人体とはどのようなものか、何となく感触をつかめたでしょうか。1限目のクラスは文字通り初めての授業であり、学校での勉強も久しぶりという方も多いことでしょう。90分間1つのことに集中するというのはなかなか難しいことです。授業中にも触れましたが、何となくきいていると何も分からないうちに時間が過ぎ、気がつくと意識が遠くなっているということになりかねません。どのように臨めばいいのか、自分のやり方、ペースをつかむように考えましょう。

 さて、今回は生理学がどのような学問、科目であり、何を目標に勉強していくのか考えてみました。やや抽象的な説明に終始しましたが、来週からは具体的に取り上げていきます。今後学んでいく内容、知識は、高校で学んだ内容とそれほど変わらないという人もいるかもしれません。事実、それほど詳細で難解なものではありませんが、「生物の階層性」と「生体の恒常性」という2つの概念を深く結びつけながら、疾患や治療を前提として「人体」を学ぶという点では、高校までの学習とはだいぶん異なってくるはずです。

 来週は「階層性」を改めて考えます。モデルとして外皮系を取り上げますが、分子、細胞、組織、器官、器官系とどのように積み上がっていくのかがポイントです。