2016年度 第15回 骨格筋線維の構造と収縮のしくみ

 今回は骨格筋線維がどのように収縮するのかを中心テーマにして、この機能に関わる構造から考えました。

 特に重要な構造は、筋形質膜が陥入してできたT細管、筋の滑面小胞体である筋小胞体、そして筋形質に存在する筋原線維です。

 T細管は内部が細胞外液(間質液)で満たされています。したがって、筋細胞内に陥入していますが、筋活動電位が伝導していきます。滑面小胞体が細胞ごとに異なった役割を持っていることは以前に説明しましたが、筋小胞体はカルシウムイオンを貯蔵するという役割を担っています。したがって、筋収縮にあたってカルシウムイオンを筋形質に放出したり、筋弛緩にあたってカルシウムイオンを回収したりします。筋原線維は筋節がつながってできています。筋節の構造は何度も描いてしっかりと頭に入れておくように。横紋という骨格筋の外見上の特徴を示すとともに、筋収縮のメカニズムはこの筋節の構造によって考えます。

 筋収縮のしくみ、滑走機能はプリントの図を見てよく見直しておくようにしましょう。アクチンとミオシンのはたらきはもちろんですが、神経筋接合部での興奮の伝達からの一連の現象として考えられるようにしておくことが大切です。プリント184ページの図を見ながら自分の言葉できちんと説明できるような何度も練習するように。

 来週は「筋のエネルギー供給」を取り上げるといいましたが、生理学2で「栄養・代謝」にまで進んでいないとのことでしたので、変更して「心筋と平滑筋」を簡単に説明して、第6章「感覚機能総論」に入ります。