第18回 筋線維の種類と運動単位

今回は筋線維を分類し、さらに筋線維をそれを支配する運動ニューロンをひとまとめにして考えたときに見えてくる特徴を考えてみました。

筋線維は大きく2種類、赤筋と白筋、遅筋と速筋と分けるのが最も一般的です。筋線維の疲労の程度を同時に考えることもできるため、この分類がいろんな解説書で取り上げています。しかし、ATPの産生方法や太いフィラメントをつくっているミオシンタンパク質の性質(ATPを分解する活性の強さや速度)に注目してみると、授業で説明したように3種類に分類できます。分子細胞レベルで考えるときにはⅠ型、Ⅱ型(AとB)に分類して考えた方が理解しやすいと思います。

他の科目で学んだ解糖系や酸化的リン酸化に関する知識が必要です。あわせて見直すとより理解が深まるでしょう。

プリントに載せた表を手がかりに、自分なりにまとめ直してみると、それぞれの特徴がよりはっきりとしてくるはずです。例えば、筋線維の直径、収縮の速度、細胞内のミトコンドリアやミオグロビンの量、グリコーゲンの量が、筋線維の種類によってどのように異なっているのか。あるいは、筋線維ごとの疲労しやすさとATPの産生方法の違い、など自分でテーマを決めてまとめ直してみるといいでしょう。

このことは、運動単位ごとの特徴を理解することにもつながります。

運動単位は実際の運動を考えるうえで重要な考え方です。その構成を理解した上で、神経支配比の違いと筋の性質、特徴をよく考えておきましょう。