第29回 大脳皮質、随意運動の伝導路、自律神経系

 今日はまず大脳新皮質のうち、運動性皮質の特徴を取り上げました。それぞれの場所をよく確認しておきましょう。

 三つの部位のうち、最も重要なのは一次運動野です。この部位の特徴はよく見直して、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。特に、伝導路の特徴と組み合わせて、対側半身を支配していることを忘れないように。

 補足運動野と運動前野は、いずれも実験例を示して、どのような機能があるかを推測しました。改めて考えてみましょう。最初に示したディスプレイをタッチさせる実験では、一次運動野が随意運動の際に常に活動しているのに対して、補足運動野と運動前野は、視覚刺激に応じた運動時に活動するのか、あるいは記憶に依存した運動時に活動するのか、相違点がはっきりしていましたので、わかりやすいでしょう。

 伝導路は、錐体路が中心です。2つの皮質脊髄路と皮質延髄路は自分で図を描いて確認しておきましょう。特に皮質脊髄路はそこで交叉をするのか、どこの筋の運動を支配しているのか(あるいはシナプスしている運動ニューロンがどの部位の骨格筋を支配しているのか)をはっきりと説明できるようにしておきましょう。

 錐体外路は分かりにくいと思いますが、前庭脊髄路は前回、前々回の授業で取り上げた内容とも重複するので機能を考えやすいと思います。反射を含めてさまざまな現象、運動を説明するためには、錐体路だけでは不十分であることを理解する必要があると思います。

 後半では自律神経系について、前期の復習のような内容で説明をしました。かなり駆け足でしたが、交感神経と副交感神経の構成、それぞれの伝達物質、そして受容体をよく確認しておきましょう。

 A組の授業ではアドレナリン受容体の分布と作用について、交感神経優位な場合での全身の反応と合わせて説明しました。もう一度自分で考えなおしておきましょう。これまでに他の科目、特に生理学Ⅱ&Ⅳで学んだ内容をよく思い出しておく必要があります。

 来週は、交感神経系と副交感神経系のはたらきのバランスを調節している脳幹、視床下部、大脳辺縁系の機能を取り上げます。BC組の授業では受容体、特にアドレナリン受容体の機能についてももう一度考えてみます。交感神経優位なときの内臓器官の状態をおさらいしておくとよいでしょう。