2016年度 第17,18回 感覚器系総論、表在感覚

 2回分の要点を整理します。

 感覚機能は、各受容器ごとの適合刺激によって受容器が反応する=活動電位が生じ、これが興奮として感覚神経を伝導・伝達されて中枢で伝わった結果、それぞれの感覚を生じることです。多くの感覚機能に共通する特徴があるとともに、感覚機能ごとの特殊性もあります。これらをしっかりと整理することが重要です。いろんなまとめ方がありますが、自分なりにわかりやすいまとめ方を見つけ、少しずつ広げていきましょう。

 適合刺激と受容器の関係は1回確認すれば十分だと思いますが、今日取り上げた痛覚では侵害刺激が適合刺激です。他の刺激とはやや考え方が異なりますので注意してください。触・圧刺激は皮膚に対する機械的刺激です。温度変化も分かりやすいと思いますので、特に説明はしませんでしたが、特殊感覚の適合刺激のいくつかは受容器の性質を考える上で受容ですので、必要に応じて説明します。

 投射の法則と、刺激の強さと感覚の大きさの関係はそれぞれよく見直してください。授業の説明で何度も繰り返しますが、刺激が受容器、感覚神経を興奮させ、この興奮が中枢へ伝わってはじめて感覚が生じます。刺激の強さと感覚の大きさはおおよそ比例しますが、閾値があることには注意が必要です。ウェーバーの法則も国試で出題されたことがありますので、関係式、ウェーバー比の意味を考えられるようにしておくこと。

 感覚単位や受容野の考え方が分かると、感覚点が理解しやすくなるでしょう。また、二点弁別閾も受容野の考え方を頭に入れて見直してください。

 次の授業では、一次ニューロンの神経線維がどこにあり(あるいはどこを通っているか)、この興奮が二次ニューロン、三次ニューロンとどのように伝達されていくのかを考えます。体性感覚の伝導路といいます。ニューロンの構造や興奮の伝達について忘れていることがあれば、必ず復習をしておくように。

 表在感覚は痒みやくすぐったさを加えて細かく説明しましたが、重要度では触圧覚、温度覚、痛覚の3つである。それぞれの受容器の特徴、神経線維、生じる感覚の特徴を整理しておく必要があるでしょう。必ず、自分なりに表にまとめたり、フローチャートをつくったりして覚えやすいやり方をつくっておくことが大切です。過去の小テストや期末試験の問題なども参考にして、ポイントをまとめておきましょう。