第27回 平衡感覚と視覚機能

新年最初の授業は平衡感覚と視覚機能(構造と遠近の調節)を取り上げました。

平衡感覚はなかなか実感しにくいのですが、刺激を受けた後のしくみは聴覚と非常によく似ています。授業でも触れたように、元々は1つだった器官が進化の過程で重複してそれぞれが別の機能を持つようになったと考えられます。有毛細胞と内リンパの働きによっているという点で共通しています。ただ、平衡機能は中枢が1つではなく、むしろ的¥待った中枢がないという点で他の感覚機能と異なっています。運動機能、特に眼球運動などと一緒に考えることになりますので、そこで改めて見直しましょう。

視覚機能は平衡感覚と異なり、自分の体験に引きつけて考えることができるでしょう。遠近の調節は水晶体とその周囲の構造を基にして考える必要があります。来週は明るさの調節について考えますが、2つの機能には互いに関連がありますので、そのつもりで今週の内容を復習しておいてください。

終了後に半規管の機能について、頭部が水平に回転したときに、どのように反応するのかという質問がありました。間違った説明をしてしまったので、改めます。例えば、頭部が左回りに回転したとき(左回りの回転加速度が加わったとき)、水平半規管は左側がより強く興奮します。