2017年度 第14回 骨格筋線維の構造と収縮のしくみ

 今回と次回で取り上げる筋線維の構造と機能は、夏休み前までに学んだ細胞の構造と機能、興奮性細胞の特徴を合わせて考えることになり、理解を進める上では格好の材料です。皆さんは実技の試験も始まっていて勉強が大変だと思いますが、期末試験に備えるためにも重要な単元ですから、しっかりと取り組んでください。

 骨格筋線維の構造は図を見ながら一つ一つよく確認してください。全体の構成とともに、特に筋原線維、あるいは筋節の構造は非常に重要です。筋節の構造が頭に入っていないと筋収縮の仕組みを理解することはできません。必ず自分で図を描いて、重要な部分の名称を描き込み、さらにその特徴や機能をよく確認しましょう。

 筋原線維以外の構成成分のうち、筋小胞体やT細管は筋収縮のしくみと密接に関わっていますので、合わせて考えられるようにしましょう。また、ミトコンドリアを初めとしたATP産生に関わっている構成成分については来週の授業で取り上げます。

 筋の収縮は太いフィラメントと細いフィラメントが互いにスライドすることによって生じます。したがって、この2つのフィラメントの位置関係、それらを構成するタンパク質の機能をよく理解しておきましょう。太いフィラメントを構成するミオシンタンパク質がATPを分解する性質を持っているこ、ミオシンとアクチンが結合してはじめてスライドが生じること、さらに、来週改めて説明しますが、カルシウムイオンがトロポニンに結合することがアクチンとミオシンの相互作用の引き金になっています。