第23回 音波、聴覚のしくみ、平衡感覚

今週ははじめに聴覚の適刺激である音波の特徴について、物理学的に簡単に説明しました。必要最小限の説明でしたのでややわかりにくかったかもしれませんので、概念が理解できれば十分です。また、デジベルやヘルツという単位はいろんな場で用いられるので覚えておくといいでしょう。

この空気の振動が外耳、中耳、内耳と順に形を変えて伝えられ、有毛細胞の興奮を引き起こします。非常にみごとなしくみができあがっています。プリントの図を見ながら、じっくりと考え直してみましょう。1人ですべてを説明できる必要はありませんが、重要なところは、鼓膜から耳小骨と伝えられて行く過程で振動が増幅されること、内耳では液体の振動に変わっていること、液体の振動が再びコルチ器全体の機械的な振動に変換されるとともに、有毛細胞の興奮につながっていることです。こうして、空気の振動がニューロンの電気信号に変換されて、動物の感覚として成立するわけです。

伝導路は、体性感覚とはことなり、両側性です。しかし、この両側性であるが故に音源定位も可能になり、感覚の精度が上がっているといえるでしょう。伝導路の中で中継所として視床が機能しているのは他の多くの感覚と同様です。聴覚では視床の内側膝状体は非常に有名ですので覚えておきましょう。