”organ”の語源

 第2回目の授業とかかわらせて、「器官」を意味する"organ"の語源を少しだけ考えてみましょう。

 器官は英語では”organ”、ドイツ語でも”Organ”、フランス語では”organe”、イタリア語では”organo”です。
これらすべて同じ言葉「道具、装置」を意味するラテン語の”organum”、さらに遡るとギリシャ語の”όργανο(=organon)”に由来しています。このギリシャ語の”όργανο”は”ἔργον(=ergon)「はたらく」の意”から派生したようです。

 日本語では胸腔や腹腔、骨盤腔にある器官を特に「内臓」といいますが、これに当たる英語は”viscus(複数形はviscera)”、または”visceral organ”といいます(“internal organ”と言い方もあります)。ラテン語に”visceralis”、古いフランス語に”viscéral”などの用例があるようですが、その起源はわからないようです。

 楽器のオルガンも「器官;organ」と同様の言葉に由来し、4世紀には””organaというラテン語として使われていたようです。「オルガン」は英語では”organ”で「器官」の意と同じ綴りですが、ドイツ語では”Orgel”、フランス語では”orgue”、イタリア語では”organo”です。

(Online Etymology dictionaryなどを参考にしました)