第13回 グリアと神経線維、興奮の伝導と伝達

今回は、神経線維の種類に応じてどのように興奮が伝導するのか、を前半で考えました。そのために、神経線維の構造をグリア細胞のはたらきと合わせて取り上げました。

まず、髄鞘の構造と髄鞘をつくるためにはたらくグリア細胞を確認すること。中枢神経系と末梢神経系では異なる細胞が髄鞘をつくっています。髄鞘がつくられていく過程については特に説明しませんでしたが、胎生期に神経系が構築される過程で順につくられていきます。ヒトでは、神経線維の多くが有髄神経線維です。線維の直径に差があるため伝導速度には幅があり、5種類に分類されます。無髄線維と合わせて名称もしっかりと頭に入れておくこと。来週の授業でいくつか例を示せると思います。

前々回に学んだ興奮の伝導のしくみは、小テストでも出題しましたが十分に理解できていない人が多いようですね。授業中に振り返る余裕はありませんので、各自でよく復習しておくように。その上で、逐次伝導と跳躍伝導の違いを確認しましょう。両者の間で活動電位の生じる場所や伝わる速さには大きな違いがありますが、伝導の特徴として説明した3つの原則は共通しています。

興奮の伝達については、電気的シナプスについても少し復習をしました。生理学1のプリントの第5章199、200ページに心筋細胞の構造とギャップ結合について簡単な図を入れて、前後で心筋の特徴について説明しています。特殊心筋と固有心筋の脱分極/活動電位に関しても簡単にまとめていますので参考にしてください。これらの部分は生理学1&3の授業では説明する時間がなく、割愛すると思います。

化学的シナプスには興奮性シナプスと抑制性シナプスと分けられます。しかし、電気的シナプスは、いわば興奮性シナプスしかありません。ここも両者の大きな違いです。

今回の授業では興奮性シナプスと抑制性シナプスについて、シナプス後細胞に脱分極が生じるのか、過分極が生じるのかということだけで説明をしました。来週の授業で、化学的シナプスではたらく伝達物質と受容体について詳しく説明をします。これらのことを合わせると、シナプス後細胞に「なぜ」脱分極が生じる場合と過分極が生じる場合があるのかについてわかりやすくなると思います。