第3回 ホメオスタシスと体液

少しは慣れてきたでしょうか? 

今週は「生体の恒常性」について、体液の組成を中心にして考えました。今回説明した具体的な組成がどのように維持されているのかを学ぶことは生理学の重要項目の1つです。しかし、まずは正常な体液がどのような組成で構成されているのかを知っておきましょう。

授業で説明したように、最も多いのは電解質=イオンです。細胞内液と間質液、血漿のそれぞれでどのイオンが多く含まれているのか、あるいはどのイオンが少ないのか、しっかりと頭に入れておくように。プリントのグラフをよく見ながら一度自分の「口」で説明してみましょう。

今回はイオンではあっても他とは異なる特徴を持っている水素イオンの濃度について特別に説明をしました。水素イオンがどのような構造をしているのか、また、その濃度の表現のしかた(pH)については中学校の理科や高等学校での化学、あるいは「生理学のための化学」を参考にして下さい。今回は体液の代表として血漿のpHについて触れました。生理学を学ぶ中ではホメオスタシスが維持された状態を具体的に考えていきますが、血漿(正確には動脈血の血漿)のpHその中で最も重要な要素です。緩衝系の具体的なしくみは血液や呼吸器系、泌尿器系で学ぶことになります。

電解質濃度を保つしくみや水素イオン濃度を保つための緩衝系のしくみなど、ホメオスタシスを維持するためにはたらいているすべてのしくみは負のフィードバック(ネガティブ・フィードバック)機構によって調節されています。いくつかの例を挙げて説明しましたが、一般的な考え方をよく身につけておきましょう。化学反応の概念も同様で、具体例は今後学んでいきますが、一般的な考え方が分からないと全く理解できませんので、よく復習しておいて下さい。