2017年度 第18回 表在感覚、深部感覚

 今回はややキリが悪いですが、表在感覚のうち主として温度覚と痛覚、そして深部感覚のうち固有感覚の受容器である筋紡錘の機能と取り上げました。

 ここで言う温度覚は、熱痛や冷痛と区別します。そして、さらに温覚と冷覚に分けて考えます。それぞれの感覚の持つ特徴と、受容器の構造と神経線維をしっかりと頭に入れておきましょう。

 痛覚は表在感覚以外にも存在しますが、基本的な性質は表在痛として理解しておくのがいいと思います。あるいは、表在痛と多の部位の痛みを比較して考えられるようになるといいと思います。

 そもそも、医者にかかる理由の過半が「痛い」ということです。したがって、疼痛とはどういうものか、定義の説明に時間をかけましたが、各自でよく考えるようにしましょう。その上で、表在痛の特徴、受容器の構造と性質、神経線維についてよく整理しておきましょう。試験で問われることは言うまでもなく、臨床でも重要な知識です。

 深部感覚、特に固有感覚は概念的にはややわかりにくいですが、今回取り上げた筋紡錘と次回取り上げる腱器官、筋の状態を検知することによっての四肢や体幹の位置と動き方を知るための情報を提供してくれます。これらは運動機能を考える上でも重要な感覚器官です。

 次回は深部感覚を説明して、その後、体性感覚の伝導路について取り上げます。