第18回 感覚機能総論

今週は感覚機能を考えていく上で必要な一般論を概観しました。やや雑ぱくになってしまいましたが、いずれも感覚機能を考える上での基本的な概念ですので、よく確認しておいてください。

感覚中枢は一部の感覚を除いて、大脳皮質の特定の領野に特定できています。今後の授業では、具体的にどの部位かを示します。解剖学で学んだ大脳の構造をよく見直しておくようにしてください。そして、感覚の投射という現象についても確認しておきましょう。

ウェーバー(エルンスト・ハインリヒ・ヴェーバー、Ernst Heinrich Weber)については来週の授業でも簡単に触れます。感覚機能について有名な実験し法則を見いだした19世紀のドイツの解剖学者・生理学者です。

来週以降、それぞれの感覚について受容器の構造と機能を最初に考えます。ニューロンの一部に刺激に反応するイオンチャネルがあることによって受容器として機能するもの、元々はニューロンであった者が軸索を持たなくなって独立した細胞として刺激を受けて興奮することに特殊化したものがあります。それぞれで説明しますが、あらかじめどんなタイプがあるのかを頭に入れておきましょう。そして、末梢から中枢に向けて興奮を伝えていくニューロンのうち、最も受容器側(またはその一部を受容器としているもの)にあるニューロンを一次ニューロンといいます。授業では触れませんでしたが、中枢に向かって順に二次ニューロン、三次ニューロン、四次ニューロンと数えていきます。いくつのニューロンを経由して中枢へ伝わるかは感覚の種類によって異なります。

最後に表在感覚に関する特徴を説明しました。表在感覚の場合は、感覚点が点状に分布しているために2点弁別閾という考え方が必要です。触圧覚が最もよく検討されていることは授業で説明したとおりですが、痛覚では分布のしかたが大きく異なりますので注意してください。