2018年度 第21回 体性感覚の伝導路、体性感覚の中枢、痛覚

 生理学に限らず、どの分野でもすべて知識の積み重ねであり、すでに学んでいるさまざまな内容を結びつけていくことが大切です。今回取り上げた内容も、例えば解剖学で学んだ脊髄や脳の構造、生理学で学んだ感覚機能をと結びつけて考えられるようにすることが「理解する」ということです。

 先週に続いて取り上げた伝導路の内、脊髄小脳路は第9章で改めて触れることになりますが、運動機能を営むために感覚機能によって得られた情報が利用されています。こうした内容を理解していくことも、積み重ねたものを結びつけていくことです。

 もうひとつの脊髄網様体路は、侵害刺激を受けたときの全身性の変化、すなわち情動反応を考える上では大切です。情動反応が生じるというところが、他の体性感覚と痛覚の大きな違いでもあります。授業の最後の「ストレス反応」に関する説明ややや中途半端で変わりにくかったかもしれませんが、内分泌を学んだところでもう一度見直しておきましょう。分からないところがあればいつでも質問して下さい。

 痛覚については別の科目でもそれぞれ異なった観点から取り上げられると思いますが、関連痛は臨床症状から診断を下す上で重要な手がかりとなるものです。また、痛覚の抑制システムや痛覚過敏も、メカニズムを理解することが大切だと思います。取り上げられたときにはしっかりとしっかりと学習しましょう。

 体性感覚の中枢、特に一次体性感覚野についてはやや時間をかけて説明しました。特徴ははっきりとしていますので、必ず自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

 来週から第8章『特殊感覚』に入ります。