第2回 階層性と恒常性

 少しは学校に慣れてきましたか? 生理学の授業としてはここまでは助走で、次回からは少しペースアップして進めていきます。したがって、助走のうちに自分なりの勉強のしかたをつくれるようにしておきましょう。

 生体における階層構造は、これ自体を理解するのは簡単です。しかし、今後学ぶ内容に当てはめて考えていく必要がありますので、必要に応じて振り返るようしましょう。

 生理学の教科書の目次を見れば分かるように、器官系ごとに、さらに器官ごとに、その機能を考えていきます。機能は構造に依存しますので、その都度器官の構造を、組織の積み重なり方などとともに学びます。器官の機能は組織、さらには細胞のはたらきに依っています。外皮系と消化器系について、例題のつもりで簡単にまとめていますので、必ず目を通しておきましょう。

 分子については、来週以降の授業で順に取り上げていきますが、元素と原子、そして複数の原子が結合して分子ができることについては『生理学のための化学』をはじめ、必要に応じて高等学校の科学の教科書などを見直しておきましょう。

 授業中に指摘してくれたように、『生理学のための化学』p10表2-2で、マグネシウムイオンのイオン式が”Mg+”となっていますが、"Mg2+"に訂正します。各自で直しておいて下さい。

 生体の恒常性は、具体的に考えていかないとわかりにくいでしょう。今回は体液の量と組成、特に電解質の組成を中心に考えてみました。細胞内液と細胞外液の組成、特にそれぞれで最も多い陽イオンと陰イオンについては、前期を通じて常に頭に入れておくべき重要事項です。

 体液のバランスの調節については、1日あたりの水の出納という形でしか説明しませんでした。単純なことではありますが、これも覚えておくべき数字です。内訳については、数字まで記憶するのは難しいですが、それぞれで最も多いものは頭に入れておきましょう。取する方では飲水、排出する方では尿とその生成のしくみを後期に詳しく学ぶはずです。

 来週は恒常性の具体例として、体液中の水素イオン濃度を考えます。さらに、恒常性維持する上での基本的かしくみを、これも概念だけですが考えておきます。さらに、今日は代謝水にて簡単に説明しましたが、生体で生じる化学反応についても概略を説明します。

 来週は第2章に入る予定をしていますので、「はじめに」の部分まで予習しておくように。また、『生理学のための化学』の範囲を説明し忘れたクラスがありますが、「第3章:水」の範囲から出題します。