第8回 受動輸送と能動輸送

今週は細胞膜の機能のうちで、すべての細胞の共通する膜輸送=細胞膜を通過して、細胞内外に物質が移動するしくみを取りあげました。大きく3種類に分類して考えるのが一般的です。前半の内容からある程度理解できたと思いますが、細胞内外はすべて水溶液です。したがって、溶質と溶媒である水が移動し、その物質の性状にふさわしい移動方法が準備されています。

物質は濃度や電荷に勾配、つまり高低あるいは偏りがあると、自然に移動します。受動輸送は、このように勾配という自然に備わった状態がそのままいかされた方法です。拡散と浸透は溶質が移動するのか溶媒が移動するのかの違い。拡散には移動する物質の性質によっていくつかの方法がありますが、浸透は水チャネルを通過する移動だけを頭に入れておけばいいと思います。

浸透という現象については少し時間を割いて説明をしました。やや考えにくいところもありますが、図を見ながらよく復習をして下さい。

能動輸送は2種類あります。今週はそのうちのポンプについてだけ説明をしました。ナトリウム・カリウムポンプは今後の授業の中でも何度か取りあげます。プリントで説明をした機能をよく理解して下さい。

来週は能動輸送のうち、取りあげられなかった二次性能動輸送と小胞による輸送を説明します。プリントではその後で、いくつかの細胞の特徴を列挙していますが、ニューロンだけを取りあげて説明し、第3章:興奮性細胞の特徴に入ります。