2016年度 第25回 視覚

 今日の授業では視覚の受容器としての視細胞の機能と、中枢への伝導路を取り上げました。

 杆状体細胞(杆体細胞)と錐状体細胞(錐体細胞)の光に対する反応性はほとんど同じです。したがって、より詳しく研究され、かつ、単純な杆状体細胞を例にして説明しました。視物質であるロドプシンの構造の特徴と、光を受けたときの変化のしかた、そして、光が当たったことによって細胞内でどのような現象が生じるかをよく考えましょう。

 また、錐状体細胞の性質と色の感覚についても説明しました。錐状体細胞は含まれている視物質によって3種に分けられること、それぞれが異なった波長域の光に反応すること、3種の反応性の違いによって色を感じていることなどが分かれば、色盲や色弱がどのようなしくみで生じるかも理解できるでしょう。

 視細胞は光が当たることによって過分極が生じ、このことが神経節細胞の興奮を引き起こし、この興奮が視神経を伝導します。

 伝導路を考える上では、網膜には視野の上下左右が逆さまになった像が移っていることに注意した上で、視交叉での交叉のしかたをしっかりと理解しましょう。これが分かれば、後は順番に考えていけば簡単です。左右の一次視覚野へ送られる情報と、実際の視野の関係を理解しておきましょう。

 来週の小テストは平衡覚と視覚についてです。最後に触れた筋のエネルギー産生については来週の授業分と一緒にします。