第24回 聴覚のしくみと平衡感覚

新年最初の授業で、教室もまだ寒くて大変でしたね。落ち着いて話を聞いたり、考えたりできないところもあったかもしれません。改めてゆっくりと見直しておいて下さい。

さて、前半は聴覚器での刺激の伝わり方を考えました。空気の振動である音波がニューロンの電気的な興奮へ、どのようにして変換されていくのかというしくみです。詳細は繰り返しませんが、聴覚器、外耳、中耳、内耳の構造を確認した上で順番に追いかけてみるといいでしょう。一つ一つ組織、部位を通過するたびにの振動が変換されていき、最後には有毛細胞の感覚毛の屈曲に結びつきます。感覚毛の屈曲が感覚毛の頂点にあるイオンチャネルを開口させ、その結果カリウムイオンが流入し、さらに脱分極・受動電位を引き起こすことにつながっていきます。

複雑なしくみではありますが、非常によくできています。音の大きさや高さの違いもこのしくみを使って感じ分けることができます。

聴覚器の伝導路は簡単にしか説明できませんでした。音源定位について補足しましたが、聴覚の伝導路を特徴を合わせて考えるとわかりやすいと思いますので、理解を深める意味でプリントの説明をよく読んでおいて下さい。

平衡感覚は分かりにくい感覚ですが、視覚と連動してはたらいているという点で、車酔い(動揺病といいます)を例に簡単に説明しました。分かってもらえたでしょうか?

構造的には半規管と耳石器の2つあり、役割は異なっていますが、ともに内リンパが流動することによって有毛細胞の感覚毛が屈曲し、カリウムイオンがイオンチャネルを介して細胞内へ流入することによって脱分極が生じます。

進化的には、前庭器官が先に作られ、内リンパをもつ膜迷路の構造が重複するように後聴覚器がつくられたのでしょう。したがって、刺激を受容するしくみはよく似ています。

後期は試験までの授業数があまりにも少ないため、2回振り替えで授業を入れていただきました。運動機能まで進む予定です。