第6回 DNAの複製と染色体、遺伝子

今週はDNAとはどういうものかを、その構造、染色体の構成、そして遺伝子の実態として考えてみました。

細胞分裂については解剖学でも学んだかもしれません。また、高校で生物を履修していればかなり詳しく説明を受けたと思います。本来は、生理学でも取りあげるべきテーマですが、時間の都合もあり染色体を中心に考えるだけで、簡単に済ませました。したがって、重要なことは体細胞分裂における染色体の形成と分配です。

染色体の数が生物の種によって異なること、そしてヒトはいくつあり(~本と数えます)、どのような構成になっているのか、これらは社会人として常識にすらならない知識ですから必ず理解をしておくように。
減数分裂については全く説明しませんでしたが、減数分裂によって生じる生殖細胞と他の体細胞を染色体の違いとして理解しておくとわかりやすいでしょう。その上で、
「男か女になるかを決めるのは父親の遺伝子である」
という問に対しても具体的に説明できるようにしておきましょう。

DNA
(デオキシリボ核酸)の構造については『生理学のための化学』をよく読んで、また、興味のある人は他の教科書なども参考にして理解して下さい。DNAが半保存的複製によって複製されるしくみも、来週説明するRNAへの転写がおこるしくみも、すべてDNAの構造によって説明することができます。特に、塩基の種類、相補的な塩基の組み合わせを分かっていないと複製や転写という現象は理解できません。

授業で配布した「一家に一枚ゲノムマップ」は『一家に一枚周期表』と同様に科学週間の企画として作成されました。これはヒトのもつ代表的な遺伝子とその染色体上の存在位置を記した(マップした)図(マップ)です。ピックアップして説明されている遺伝子のほとんどは、今後の解剖学や生理学、あるいは臨床の科目で取りあげられるタンパク質のアミノ酸配列をコードしています。遺伝子として取りあげられることは少ないでしょうが、何らかの形で学習する内容を含んでいます。A3版にプリントしましたがもちが小さすぎて読みにくいと思います。本来はA2版またはA1版で提供されています。Webからダウンロード(左端にURLが記載されています)できますので、必要であれば拡大してみてください。また、名古屋市科学館のショップでも販売されていると思います。