2017年度 第11回 ニューロンとグリア、神経線維、跳躍伝導

 今回は、冒頭で神経系の機能を3つに分けて簡単にまとめました。具体的には後期に取り上げますが、第4章では、神経系の機能を担っている細胞であるニューロンとグリア、そして、その作用を受けて運動機能の発揮に必要な骨格筋細胞・組織を取り上げます。

 ニューロンは、存在する部位や形態によって詳細に分類することができます。第1章で見た「成人のからだを構成する細胞のカタログ」でも「ニューロン」でひとまとめにしながらも「莫大な種類--分類は不十分」となっています。今後の授業では多くの種類のニューロンを取り上げていきます。特に重要なはたらきをするニューロン、例えば感覚器系では、感覚受容器として機能する多くのニューロンを取り上げ、具体的に構造と機能を説明します。

 グリアは構造や機能からいくつかに分類されています。他の科目でも触れられると思いますが、今回は神経線維を構成する3種類だけを取り上げました。アストロサイトは中枢神経系で無髄神経線維をつくる以外に血液脳関門を構成していますので注意してください。

 髄鞘の構造と神経線維の様子は図や写真を見ながらよく頭の中でイメージをつくっておくように。生理学で取り上げる神経線維、特に末梢神経系の神経線維のほとんどが有髄線維です。したがって、跳躍伝導によって興奮は非常に速く伝導します。このことが大きな身体であっても素早く反応できる要因でしょう。

 プリントの中に一部誤字がありますので訂正します。
129ページの下段、「跳躍伝導」の説明の3行目「したがって、活動電流はランビエ絞輪から」の「活動電流」は「活動電位」の誤りです。
また、130ページの跳躍伝導の説明の図(右側)の下段の囲みの中の矢印はやや不正確でした。来週冒頭で改めて示しますので、訂正してください。

 神経「線維」は神経「繊維」している場合もあります。医学関連の教科書や辞書では前者が多いと思いますが、高校の教科書の他、生物学の教科書などでは後者が用いられています。日本医学会の用語辞典では前者が採用されていますので、授業では神経「線維」で進めます。

 次回は、シナプスと興奮の伝達について、改めて詳しく考えます。