2017年度 第2回 階層性(外皮系をモデルとして)、恒常性(体液をモデルとして)

 前回の授業で概念だけを説明した「階層性」について、外皮系をモデルにして説明しました。
器官系:外皮系 -> 器官:皮膚 -> 組織:上皮組織である表皮 -> 細胞:ケラチノサイト(角化細胞)など
器官系:外皮系 -> 器官:皮膚 -> 組織:結合組織である真皮 -> 細胞:線維芽細胞
まとめてしまうと簡単ですが、それぞれの構造の特徴をよく見直しておきましょう。

 上皮組織、特に被蓋上皮については解剖学でも取り上げられると思いますが、今後学ぶ多くの器官の構成として重要です。また、結合組織の種類も、骨や軟骨に関してすでに取り上げられていると思います。上皮組織と異なり、細胞間の物質が機能的にも重要です。

 「恒常性」、あるいは「ホメオスタシス」は、概念自体もきちんと説明できる必要がありますし、具体例をあげて考えてみることも必要です。今日取り上げた体液の量と組成が「ある範囲で一定に」保たれているということは、人体のホメオスタシスを維持する上で重要な要素の一つです。あるいは、体液の量と組成に関するホメオスタシスが維持されているということは、個体が健康であるための必須要件です。

 体液は細胞内液と細胞外液、さらに細胞外液は大きくは間質液と血漿に分けて考えます。それぞれの体重比での量や、組成(特に電解質の組成)の違いは今後もたびたび考える機会があります。「そのうちに」ではなく、「直ちに」頭に入れておきましょう。

 体液の量と組成がどのようなしくみで維持されているのかは生理学2&4で学びます。特に、内分泌系と泌尿器系、あるいはこれらに関連した内容として取り上げられると思います。循環器系や消化器系の働きも関わってきます。非常にダイナミックで、多くの器官や器官系が連関して機能していることが非常によく分かります。楽しみにしておきましょう。

 来週はゴールデンウィークで、また1週間空いてしまいます。次回はホメオスタシス自体がどのようなしくみで維持されるのか、代表的なしくみを改めて考えてみます。また、生体にで生じる化学反応に関する基本を確認します。その後、第2章に入りますので、準備しておくように。

2017年度 第1回 階層性と恒常性

  1週間授業を受けてみていかがですか? 授業の始まりと終わりのあいさつなど中学校や高等学校の様なところもあれば、授業の進め方など大学のように講義中心で、取り組み方は学生1人1人の自覚に任しているようなところもあります。卒業後は直ちに自分1人でやっていかなければならないということを考えると、自分で学べるようになっていく必要があります。

 さて、第1回目の授業では生理学をなぜ、どのように学んでいくかを簡単に説明しました。重要な考え方は2つあり、
生物の階層性(生体の階層性と要ってもいいです)

生体の恒常性=ホメオスタシス
です。
 考え方ですから、常に頭に置いておく必要があるし、同時に、学んでいく中でこれら2つの考え方がどのようなものであるかを理解していくことにもなります。

 階層の積み重なり方はすぐに分かると思います。そして、器官系や器官の名称や構造、機能もそれぞれのところで取り上げられます。その中で、全体に共通する組織の特徴をよく押さえるようにしましょう。特に、上皮組織と結合組織には多くの種類があり、それぞれの器官の機能によって使い分けられています。構造と機能を結びつけて理解できるとすべてがわかりやすくなります。そのためにも、組織の特徴は常に考えるようにしましょう。

 次回は、階層性を考えるモデルとして「外皮系」を考えます。プリントでは「消化器系」も説明していますが、時間の都合で割愛します。その後、ホメオスタシスについて体液をモデルにして考えます。生理学の全体に関わって重要な知識でもあります。

 今日の授業ではプリントを忘れてきた学生がいました。そのとき注意をしましたが、授業を理解するためには準備が必要です。持ち物の問題だけではなく、次に受ける授業の内容についてもしっかりと準備=予習をしておきましょう。