第29回 大脳基底核と大脳皮質、伝導路

最近更新が遅くなり申し訳ありません.

今週の授業は大脳基底核と大脳皮質の機能を取り上げました.
大脳基底核は解剖学で習ったこととやや食い違っていたかもしれませんが、あくまでも機能を中心に考えたときに、線条体、淡蒼球、視床下核、黒質をひと塊として考えると分かりやすいということです.

さて、各神経核のつながりをパーキンソン病やハンチントン病を例にとって考えてみました.神経回路を考えるのはちょっとややこしいですが、頭のたいそうだと思って、自分なりに説明できるようにトライしてみてください.

パーキンソン病やハンチントン病については冬休みのレポートで取り上げようと思っている方の多いかと思います.まだまだわかっていないことが多いのですが、ぜひ、授業内容から一歩も二歩も踏み込んで勉強してください.

大脳皮質は、中枢の中の中枢です.特に一次運動野は特徴がはっきりしているだけに、よく問われます.授業でもいいましたように、一次体性感覚野と一緒にしてよく確認してください.

伝導路は次回(年明け)に詳しく取り上げますが、単なる丸暗記では意味がありませんので、随意運動を支配する神経回路や各ニューロンの特徴(#86の図)をよく復習しておいてください.

第28回 脳幹による調節と小脳の機能

授業の後、そのまま出張で遅くなりました.

今回は脳幹に中枢のある反射と小脳の機能について概観しました。

角膜反射、嚥下反射、そして咳/くしゃみ反射については反射弓を眺めただけのようになってしまいましたが、前庭反射のなかの前庭動眼反射については、中枢での介在ニューロンも含めて仕組みを詳しく説明しました。順番に口に出して自分の言葉で説明できるようにしてください。一度説明できれば十分理解できたことになると思います。

除脳固縮と姿勢反射は、脳幹に四肢を中心とした姿勢制御に関わる機能が備わっていることを示しています。反射の名前だけでも覚えておいてください。

小脳は大脳に比べると構造が単純なためか、比較的良く研究されています。授業でも触れたプル金絵細胞などは大型であるだけに、形態的な異常も見つけやすいので研究対象とされることが多いようです。
また、機能的にも大脳皮質とは異なりますが、 後期の最後に取り上げる中枢の高次機能の一つとして、学習/記憶に関わるメカニズムの対象としてよく調べられています。

脳はそこだけを機能はわかってきません。障害を受けたときにどのような症状が出るかを知ることによって、その部位の具体的な働きが調べられてきました。したがって、中枢神経系の機能を考えるときには、それぞれの部位に起こった障害と症状/疾患を結びつけて考えることが非常に大切です。

したがって、授業の後半で触れた小脳の障害は、小脳の機能を考える上で非常に役立つモデルです。また、来週取り上げる大脳基底核の機能も、具体的な障害をみながら考えていきます。
冬休みのレポート課題もこのような観点から出題しました。ぜひ取り組んでみてください。

第27回 脊髄反射

今日は脊髄反射を中心に脊髄固有の運動調節について考えました.

反射は常に反射弓に念頭において考えてください.反射の機構を理解する上で必須ですし、試験対策的にも重要です.
今回取り上げた反射は
・膝蓋腱反射と拮抗抑制
・屈曲反射と交叉性伸展反射
です.
プリントの図を見ながら、受容器ー感覚神経ー中枢ー運動神経ー効果器からなる反射弓を一度自分で書いてみてください.

膝蓋腱反射の受容器がなんであるかは必ず間違える人がいます.注意してください.また、中枢での介在ニューロンの存在、抑制性か興奮性かを区別してよく理解してください.
余裕のある人は、伸張反射における自原抑制のしくみも考えてみてください.

屈曲反射と交叉性伸展反射は経験的にも分かりやすいと思います.侵害刺激に対する感覚神経の種類や中枢での介在ニューロンのつながり方、髄節間のつながり方はちょっとややこしいかもしれませんが、図を見ながらゆっくりと復習しておいてください.

皮膚反射については簡単に触れただけですが、臨床的には重要な反射も含まれています.

来週は、
脳幹に中枢のある反射、小脳と大脳基底核の構造とはたらきを考えます.