第26回 自律神経系、自律神経反射

今年最後の授業で、冬休みの宿題の説明をしなければいけなかったので、やや駆け足の授業になってしまいました.

先週交感神経系の解剖学的特徴と機能について概観し、今日は副交感神経系について、同様に解剖学的特徴と機能を考えました.同時に、自律神経系による器官調節の特徴を3つ取り上げました.

この3つの特徴に沿って、交感神経系と副交感神経系の機能を見直してください.授業でも触れたように、それぞれが優位になった場合に、各支配器官がどのような作用を発揮するのか、一度全体を俯瞰した上で一つ一つ見ていくとわかりやすいと思います.

生理学2&4で学んだ(あるいは学んでいる)内容も思い出しながら順番に確認していくといいと思います.

冬休みのレポート課題はやや漠然としたところもありますが、各器官のはたらきをよく見直す中で自分の興味のわいたところに絞っていくといいと思います. 後期試験のための勉強としてもよい対策になると思います.

では皆さん、よい年をお迎えください.

第25回 視覚、自律神経系

今日は色盲や色弱にも関わって、色の感覚について概観しました.授業では触れることができなかった分は自分で見ておいてください.試験の範囲ではありませんが、遺伝子の変異=遺伝的多型がどのように表現型に現れるのか、あるいは進化の中ヒトがどのように3色色覚を獲得していったのかについて簡単に説明しています.

授業では触れませんでしたが、色盲の人々がある割合で存在することを前提にいろんなデザインを考えることを『色覚のバリアフリー』といいます.
研究者の中にももちろん色盲の方はいて、こんなサイト(
http://www.nig.ac.jp/color/)がありますので興味のある方は一度のぞいてみてください.

視覚の伝導路は、通り道を覚えるのは簡単なことだと思いますが、視交叉での交叉の仕方や網膜に映る像と視床や一次視覚への投射についてよく理解しておいてください.自分の言葉で説明できるように.

今週は自律神経系について、全体像と交感神経系の解剖学やはたらきを簡単に説明しました.来週は副交感神経系や自律神経系による調節の特徴を概観し、冬休みのレポート課題について説明します.

第24回 視覚の機能

今日ははじめに聴覚のところでやや説明がわかりにくかった音の高さとヒトにとっての聞こえ方の違いを体験してもらいました.いかがでしたでしょうか? 
もう少し時間があれば、いくつかの純音が組み合わさった場合にヒトはどのように聞こえるのかとか、音色に関するいろんな違いなども体験していただけるのですが、最後に時間があったら考えてみます.

さて、今日ははじめに視覚の機能のうち、光の受容メカニズムに直接関わらない明暗や遠近の調節、眼球運動に関わる仕組みを概観しました.いずれも比較的単純な理屈で考えることができますし、体験から納得できるところも多いのではないでしょうか?
先ず、水晶体と瞳孔・虹彩のはたらきをよく見直しておいてください.構造は解剖学でやったと思いますので、具体的な機能と結びつけて考えられるようにしておいてください.

後半は網膜の構造と光受容細胞である杆状体細胞と錘状体細胞の構造と機能を考えました.ロドプシン/オプシンは古くから研究され、我々生物が光刺激をいかにして細胞内の電気刺激に変換しているかよくわかってきています.授業ではごく一部を紹介したに過ぎませんが、ロドプシンに光が当たることによって杆状体細胞の興奮性が低下して、このことが視覚を成立させるということをよく理解しておいてください.

第23回 聴覚の伝導路と平衡感覚

うっまりわすれておりました.(_ _ )/ハンセイ

先ず聴覚の伝導路ですが、授業では通過する神経核についてほとんど触れませんでした.ザッと図を見直してもらえればいいと思いますが、入り口の蝸牛神経核と視床・大脳皮質の投射位置だけはしっかりと頭に入れておいてください.

平衡感覚の受容器である半規管は頭部の回転運動を検出し、卵形嚢・球形嚢が頭部の動き、特に重力方向に対する位置を検出します.ただ、身体の動きは内リンパの波に変換され、クプラや耳石の動き(運動)を介して有毛細胞に脱分極を引き起こすという基本的なメカニズムは共通です.授業でも触れましたが、音波が蝸牛で有毛細胞の興奮を起こすしくみも基本的には同じと考えてよく、内耳という器官では、受け入れる刺激は違っていても、最後は同じしくみを使って神経系へ情報を伝えるようにしています.

しかし、平衡感覚の伝導路の構造は聴覚とは全く異なっており、大脳皮質(新皮質)に一次中枢という場所がありません.授業では進化に関し若干私見を述べましたが、前庭神経からの情報がどのように身体の運動に関わっているのかについては、『運動の機能』のところで眼球運動を例にして取り上げます.

明日は視覚器である眼のの機能、特に視力に関わる部分を中心に取り上げます.