第27回 脊髄と脳幹を中枢とする運動反射

今回は運動機能のうち、脊髄と脳幹の調節機能=反射のうち、代表的な反射を取り上げてました.「反射」という現象、反射弓の考え方を理解してもらうこともかねて、いくつか具体的に説明をしたつもりです.

それぞれ、どのような刺激によってどの感覚受容器が反応したのか、感覚神経は何でどこへ投射しているのか、中枢はどこで介在ニューロンの性質は何か、運動神経や自律神経(交感神経と副交感神経)はどの筋を支配しているのか、効果器である筋が収縮(あるいは弛緩)するとどんな反応が生じるか(どこの関節が屈曲するかなど)を、自分でまとめ直してみるといいでしょう.

説明の中心は、伸張反射と拮抗抑制、自原抑制、屈曲反射と交叉性伸展反射、そして前庭動眼反射でした.それぞれについて、反射弓の各要素を書き出して、表や図をつくってみてはいかがでしょうか.

昨日で今年の授業は終わりです.久々に学生に戻った方は大変だったと思いますが、年末年始で英気を養ってください.(^O^)/

よい年をお迎えください.(^^)

第26回 視覚(伝導路と色の感覚)、反射

今日は視覚の伝導路を復習して、色の感覚がどのようにして生じているかを概観しました.

視覚の伝導路の基本的なところは先週説明したとおりですが、視野の障害の内容と合わせて理解しておいてください.授業でも触れたように、プリント264ページの図にあるB,Cの異常については自分の言葉で説明できるようにしておくといいでしょう.

色の感覚は、錐体細胞とオプシン(フォトプシン)がキーワードです.視感度あるいは比視感度を問われることはないと思いますが、色盲、色弱とあわせて知っておくといいと思います.

今年度はどういう訳か、約1回分遅れてしまっています^_^;.
全く理由不明なのですが、次の第9章は少し急いでやりたいと思います.反射の概念と反射弓という考え方をしっかりと見直しておいてください.

来週は脊髄反射と脳幹に中枢のある反射、特に前庭反射を取り上げます.

第25回 視覚

今日は視覚器の特徴の中で最も重要な、光受容に関する構造と機能、そして伝導路を考えました.

網膜の構造自体は簡単だと思いますが、杆状体細胞と錘状体細胞の構造的な特徴とはたらきを区別できるようにしておいてください.来週詳しく触れますが、錘状体細胞は3種類あり、反応する光の波長が異なります.これに対して、杆状体細胞は特定の波長の光にだけ反応するため、そもそも光が来ているのか否かという情報だけを提供する役割を担っています.したがって、杆状体細胞は明暗を感じるというわけです.

ロドプシンは発見されてからずいぶんたつはずですが、今も重要な研究対象です.光が当たると構造が変化して、このことがきっかけとなって杆状体細胞が過分極します.そして、網膜の他の神経細胞に興奮を引き起こし、伝導路をインパルスが走るわけです.

伝導路はややこしいかもしれませんが、自分でしっかりと見直しておいてください.

また、明るさの調節に関する自律神経系のはたらきも重要です.年明けに自律神経系の機能に関わって再度取り上げますが、ここで理解してしまうようにしてください.

第24回 平衡感覚と視覚

今週は前庭器官の構造と機能、そして視覚器の構造と遠近の調節を取り上げました.

授業でも触れたように、平衡感覚は実感しにくい感覚なので、わかりにくいかもしれません.ただ、しくみは聴覚器とよく似ています.国試などでは、他の感覚器と比較して構造に関わる問題が時々出ていますので、確認しておいてください.

進化的には、前庭器官が先にあって、そこから聴覚器官ができてきたのかもしれません.他の感覚と違って、平衡感覚には中枢として機能する部分が大脳皮質にまとまっているわけではありません.眼球や頭・頚部の運動に関わる神経核を中心に分散しています.身体のバランスに関わる感覚であることをよく示していると思います.一部が視床を介して中心後回に投射しているのですが、まだ十分に研究されてはいないようです.

視覚器、眼は光の受容機構(網膜)だけでなく、その補完的なしくみとしての遠近と明るさの調節機構の両方を取り上げます.今週は後者を説明しましたが、日常の体験から比較的理解しやすいと思います.遠近の調節については、毛様体筋の収縮、弛緩にあわせて水晶体がどのように変化するのかを見直しておいてください.B,Cでは明るさの調節までやれませんでしたので来週取り上げます.

来週は視覚器における光受容のしくみ=網膜の構造と機能を説明します.また、冬休みのレポート課題についても説明します.