第26回 可視光線の特徴

大雪で大変でしたね。中和医療で15年ほど授業で週1回通っていますが、今回のように大雪で授業に支障が出たのは3回目。単純に確率論的に考えればもっと少なくていいはずですが、よく当たります。台風のときに当たったことはないのですが・・・。

さて、今回は平衡感覚をとばして、視覚にイントロダクションをしました。視覚の適合刺激である「可視光線(可視光)」がどのようなものかを少し詳しく説明しました。日頃ほとんど考えないことも多かったと思いますが、我々人類が自然の性質をいかに理解し、克服しているのか(利用しているのか)、身の回りを見直すきっかけになれば幸いです。また、動物が「色」の感覚、認識を通して様々な情報を得ていることも分かってもらえたのではないでしょうか。

年明け第1回目は平衡感覚と視覚機能のうちから遠近と明るさの調節について考えます。それぞれの感覚器の構造、前庭や眼については解剖学ですでに学んでいる内容と重複しますので、機能の説明に直接関わる部分以外は割愛します。各自で復習をしておいてください。

それでは、皆さんよいお年をお迎えください。

第25回 聴覚

今回は聴覚器のしくみを取り上げました。構造は解剖学で学んでいるはずということで重要なところだけをピックアップして説明しましたが、不十分だと感じた場合は各自で見直してください。

はじめに聴覚器の適刺激である音波=空気の振動について簡単に説明しました。空気を構成する分子の疎密波としての縦波を、電気的な信号に変換するために進化は非常に大きな工夫をしています。

空気の振動を機械的な振動、液体の振動に変換した後、感覚受容器細胞である有毛細胞のもっている特殊な構造を生かして、細胞の脱分極を引き起こしています。しかも、はじめの音波の振動エネルギーと周波数に応じてその違いを感じる分けられるようにも工夫されています。プリントの図を説明を見ながらじっくりと考えてみましょう。構造と機能がいかに密接に結びついているかが理解できることでしょう。

次回は内耳にあるもう一つの感覚機能である平衡感覚をとりあげ、その後で視覚機能に入ります。

第23回 体性感覚野と痛覚の特徴、味覚

今回は最初に一次体性感覚野について取り上げました。部位局在を覚えるだけであれば簡単なことですが、重要なのは大脳の各半球が互いに対側半身の感覚を支配し、感覚が鋭敏な部位ほど大きな領域を割り当てられているという特徴を理解することです。後策路も脊髄視床路も三叉神経視床路も二次ニューロンが対側に交叉しています。したがって、右半球には左半身の情報が入力し、左半球には右半身の情報が入力しています。また、一次ニューロンからすべて一対一対応で興奮が伝達されると、一次体性感覚野には感覚受容器と同数のニューロンがあることになります。したがって、受容器の数が多い体部位に対してた数多くのニューロンが存在する、すなわち、より感覚が鋭敏であるということです。

内臓感覚については、痛覚だけを取り上げて説明しました。授業でも触れたように、他の内臓感覚は他の科目で学んでいるはずです。各自でしっかりと見直しておいてください。それぞれの期間、器官系の働きを考える上で不可欠です。またn痛覚に関しても補足しました。関連痛(放散痛)やオピオイド、痛覚過敏など、3年生になって改めて学習すると思いますが、国家試験でもよく出題されていますので、しっかりと見直しておいてください。

授業の進行がやや遅れているのですが、今回何とか特殊感覚に入りました。年内には味覚、嗅覚、聴覚、平衡覚を取り上げることになりますが、これらも、体性感覚と同様に、共通点と相違点があります。それらを整理しながら見ていくとわかりやすいのではないでしょうか。