2016年度 第30回 自律神経系の中枢、第31回 中枢神経系の高次機能

 期末試験後に行った2回の授業の内容を簡単に要約しておきます。

 自律神経系の中枢機能として重要なのはなんと言っても視床下部の機能です。それぞれの中枢機能を持つ神経核の名称を覚えるのは大変ですが、どんな機能を持っているのかはよく見直しておくように。特に、体温調節、概日リズム、摂食・満腹、飲水に関する機能を持っていることは生理学2&4で学んだ内容と合わせて考えるようにしましょう。また、下垂体ホルモンの分泌を調節するホルモンを分泌していること、下垂体後葉から分泌される2つのホルモンが視床下部で産生されていることも忘れないように。

 循環器系、呼吸器系の神経性調節を考える中で、脳幹が中枢として働いていることを学んだと思いますが、機会を見て、圧受容器反射や化学受容器反射についても復習しておきましょう。どこに受容器があり、求心路、遠心路を構成する神経、そしてどこにどのような反応が生じるのか、順に追っていけばいいのですが、一つ一つよく確認しておきましょう。

 中枢神経系の高次機能についてはかなり駈け足で説明したため、わかりにくいところもあったと思います。これまでに取り上げなかった内容では、脳波、睡眠の分類と特徴、言語中枢の機能、記憶と学習が重要です。

 脳波は特徴的な4種類が分かればいいと思いますが、睡眠状態で出現する脳波についてもよく見ておいてください。また、睡眠の2つの状態も、特徴をよくつかんでおきましょう。

 言語機能は左半球優位であることと、2つの異なった機能を持つ中枢が存在することをよく見ておくように。プリントで使った大脳皮質の機能局在は右半球を見ています。したがって、ここに2つの言語中枢を描くのは、大多数の人の特徴を捉えていませんので誤りです。教科書でもこのような誤りが時々あります、あしからず。

 記憶機能、学習機能については心理学でも学んだと思います。それぞれのメカニズムという角度から少しだけ考えてみました。日進月歩の分野で、なかなか最新の知見までフォローできませんが、どんな実験がされているのか、一端が分かってもらえたならば幸いです。