第32回 自律神経系の中枢

今日は自律神経系の中枢を概観しましたが、いかがでしたか?

脳幹の中枢はすべて何らかの形で自律機能がかかわった反射の中枢として機能しています.生理学2&4で学んだことを振り返りながら見直すと翌理解できると思います.来週自律神経反射を取り上げますが、完全にオーバーラップする内容ですが、反射弓を考えながら復習してください.

視床下部は、各神経核の部位を覚える必要はありませんが、どのような機能を持っているかをしっかりと理解してください.摂食に関する働きについては少し詳しく取り上げましたが、これから特に重要になってくると思いますので、いろいろ自分でも調べてみてください.

大脳辺縁系のはたらきについてはあまり詳しく説明できませんでしたが、ストレスとのかかわりなどを考えようとすると、切りはさせないところです.ストレスが原因でからだの調子を壊してしまったという経験のある人も多いかと思いますが、授業でも触れたように、ストレスは大脳辺縁系ー視床下部を介して自律神経系に作用しています.摂食/肥満などと並んで、今後の大きな研究テーマです.

何とか後期試験までに自律神経系をカバーできそうでほっとしております.試験範囲は来週やったところまで.高次機能にかかわるところも一部含まれます.

第31回 自律神経系の特徴と伝達物質、受容体

今日のポイントは
自律神経系遠心路が持っている3つの特徴:二重支配、拮抗支配、トーヌス
自律神経系の伝達物質の受容体
です.

二重支配と拮抗支配、そしてトーヌスは、ばらばらに考えるのではなく、ひとまとまりのものとして理解してください.
授業では瞳孔に対する作用を例にして説明しましたが、他の臓器や組織に対する作用も生理学2&4で学んだ内容を手がかりに自分なりに考えてみてください.

伝達物質は種類は少ないですが、何がどこで作用しているのか、それぞれに対する受容体の区別をしっかり復習してください.
アドレナリン受容体の分布はときどき国試にも出題されています.ちょっと細かいですが、特徴的なところを押さえておけば十分だと思います.α1が血管と括約筋、βが骨格筋の動脈や心臓、胃腸管の平滑筋などです.

自律神経系の中枢については脳幹の循環中枢だけしか触れませんでしたが、来週は視床下部、大脳辺縁系も含めて考えます.

第30回 伝導路、自律神経系の構造

今日は脊髄の下行性伝導路についてとりあげました.いずれも解剖学で一度習っていることばかりだと思いますが、生理学分野でも非常に重要なテーマです.よく復習してください.

皮質脊髄路は、どこで交叉するのかを中心に、外側皮質脊髄路と前皮質脊髄路の違いを理解してください.皮質延髄路はくわしく触れられませんでしたが、具体的どの部位の随意運動にかかわるのか、脳神経の復習もかねてよく頭に入れておいてください.

錐体外路系はやや複雑ですし、概念的にも変わってきているようです.脳幹の神経核を中心に、大脳皮質とのつながりや脊髄とのつながりを理解してください.

運動機能の調節については冬休みをまたいでしまいましたので、ちょっとやりにくかったですが、脊髄反射や脳幹を中枢とする各種反射では、それぞれの反射のしくみを反射弓を中心に考えられるようにしておいてください.小脳や大脳基底核は、脳や脊髄などの他の部域との連携によって機能を発揮しています.大脳皮質運動野は、特に随意運動を考える上で不可欠です.錐体路系の特徴と併せてよく復習しておいてください.


さて、後期試験まで残り3回になってしまいました.最後に取り上げるのが自律神経系です.具体的な作用については生理学で学んだことばかりだと思いますが、「神経系」という切り口で全体をまとめてみたいと思います.また、自律神経系の中枢は視床下部や大脳辺縁系というこれまでに取り上げていない領域です.時間があれば最近のトピックスにも触れながら進めたいと思います.

今日授業で触れた声帯のビデオはここで見ることができます.
http://makijibi.boo.jp/normal1.mpg
http://makijibi.boo.jp/normal2.mpg