第28回 脊髄反射、脳幹反射

今週と来週の2回で「運動機能の調節」をとりあげます.プリントの全部はとても説明しきれないので、重要な部分に絞りたいと思います.

今日は脊髄と脳幹に中枢がある反射を取り上げました.反射という現象を理解する上で最もわかりやすい事例だと思います.反射弓の構成をよく考えながら勉強してください.

伸張反射は拮抗抑制とセットにして、プリントの図を見ながら、あるいは自分で図を描きながら、自分の言葉で=何も見ないで宙でいえるようになるまでしっかりと復習してください.

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組の授業では、説明の順番がやや前後してしまい、わかりにくかったかもしれません.申し訳ありませんでした.自原抑制は、反射のしくみを考える上ではとても重要ですが、優先順位でいうと、伸張反射と拮抗抑制が十分に理解できてから見直してもいいくらいです.

屈曲反射と交叉性伸展反射は、いずれも脊髄内で多くの介在ニューロンが存在する髄節間反射ですが、役割はきわめて明確です.侵害刺激によって生じるという点では、体性感覚で学んだことも改めて見直しながら復習してください.

脳神経を介した反射は頭部を中心にした部位が反応に関わっています.、前庭動眼反射は、反射そのものが簡単に体験できることと興奮性のニューロンと抑制性のニューロンによる神経回路が理解できているかどうかも含めて考えられるという点で、毎年取り上げています.説明を見ながら順番に追っていけば理解は難しくないと思います.

試験までちょうど2週間です.科目が多く大変だと思いますが、小テストで取り上げた内容を中心に一つ一つしっかりと抑えていってください.

第27回 自律神経系の伝達物質と受容体、中枢

今回はやや駆け足で進めてしまいましたが、ポイントは自律神経系の伝達物質と受容体、そして視床下部の中枢です.脳幹の中枢は、循環器や呼吸器、消化器などでそれぞれ取り上げられてきている内容で、初めてではないと思いますので、ポイントというよりは、改めて復習すべきものというところです.

アセチルコリンのはたらきとその受容体の組み合わせは簡単ですが、ノルアドレナリンとその受容体の組み合わせ・はたらきは複雑です.プリントの332333ページにまとめましたので、よく見ておいてください.
消化管や血管の平滑筋はややこしく見えますが、

胃と腸:全体の運動性低下はβ2、括約筋の収縮はα
骨格筋細動脈:α1が収縮、β2が弛緩
皮膚の細動脈:α1で収縮
冠状動脈:α1が収縮、β2が弛緩
の3点が基本です.

脳幹の各中枢機能は、いずれも自律神経反射の中枢と考えるとわかりやすいと思います.したがって、授業でいくつか例を挙げたように、常に反射弓を念頭に置いて考えるようにしてください.

視床下部の機能の中で特に重要なのは、体温調節と摂食の中枢としてのはたらきです.いずれも生理学4で学ぶと思いますので、あわせて見直しておくといいでしょう.摂食行動については、プリント347ページ以下に、脂肪から分泌されるホルモンであるレプチンの機能をあわせて紹介しましたので参考にしてください.

また、大脳辺縁系についてはあまり時間を割くことができませんでした.本能行動や情動行動というのはややわかりにくいかと思います.ただ、自律神経系の中枢ということに絞ると、視床下部の機能と結びつけて、例えば、授業で例を挙げた瞳孔散大につながる要因や、扁桃体と摂食行動などを改めて考えてみてください.