第30回 大脳基底核と大脳皮質

今日は大脳での運動の調節について取り上げました.
大脳基底核は、その構成が解剖学的な定義とは異なり、機能的に線条体を中心としたまとまりに入るかどうかを基準にして考えます.したがって、「大脳基底核の機能」というタイトルはおかしいのですが、一応多くの教科書にしたがいました.

さて、基底核の機能の基本は、冒頭にまとめた「運動の発現・遂行、終止の調節」と「不必要な運動の抑制」、「姿勢の制御」です.特に始めの2つを疾患と関わらせて説明しました.
神経回路の説明に時間をかけましたが、宙で描ける必要はありません.メカニズムを考えるということの実例です.取り上げた3つの疾患、特に最も有名なパーキンソン病については1度自分で説明を考えてみるといいでしょう.神経回路の考え方を理解する上では格好の材料です.

大脳皮質については時間がなく、おおざっぱな説明でした.運動性皮質を構成する3つの領野について、場所と機能を整理しておいて下さい.一次運動野は一次体性感覚野と比較しておくと、ともに理解が深まると思います.

第29回 脳幹と小脳の機能

今日は脳幹と小脳を取り上げました.

中心は脳幹を中枢とする反射とそのしくみ(反射弓)でしたが、特に前庭動眼反射はその役割から考えても重要です.図を使って説明しましたが、自分の言葉で説明できるようによく見直しておいて下さい.

眼球運動の調節は前庭動眼反射や視運動性反応を含めて、いくつかの反射や随意的な運動によって担われています.プリントに取り上げた中で授業では飛ばしてしまった「サッケード」反応も有名な運動です.

小脳の機能は簡単にしか説明できませんでしたが、随意運動を協調させる、複雑な運動の学習と記憶の2つがポイントです.

第28回 脊髄反射

今日は脊髄に中枢がある反射について取り上げました.

反射という言葉は日常会話でも使うことがありますが、生理学的には厳密に定義された現象です.いったん学んだ以上は意識して使ってください、反射のメカニズムは反射回路=反射弓で常に説明されます.来週もいろんな反射を取り上げ、全て反射弓を考えますので、よく慣れてください.

さて、今日の中心は2つ、「伸長反射と拮抗抑制、自原抑制」と「屈曲反射と交叉性伸展反射」です.図をよく見て、反射弓を自分の言葉で説明できるように復習してください.
また、神経回路の考え方も多少慣れる必要がありますが、遠心路が抑制されて効果器である筋が弛緩する場合には、中枢に抑制性介在ニューロンが含まれています.これも声に出して説明しながら考えるといいでしょう.

小テストや期末テストの設問は、しっかりと理解しているかどうかを問うことを目的として設問するので、いろんな問い方があります.自分なりに問題をつくったりして考えてみるのもいいでしょう.

今思い出しましたが、昨年、中和の治療所で鍼をうってもらった際、屈曲反射を生じました.確か左手の親指の付け根あたりだったと思います.何という場所かわかりませんが、first pain(鋭い痛み)を感じるまもなく、反応したのを覚えています.要注意!