第13回 神経線維、筋線維の構造

今週は最初に、神経線維の分類と名称を取り上げました.神経線維の構造の詳細は解剖学に譲るとして、何を基準にして分類しているのかを理解しておいて下さい.名称は、その神経線維がどこにあるのかともつながっています.今後の学習にも関わってきますので今のうちにしっかりと頭に入れておいて下さい.

後半は筋細胞の構造についてでした.今年は骨格筋しか説明できないと思いますが、骨格筋の特徴が理解できれば、心筋や平滑筋は比較しながら考えることができると思います.国試の問題で心筋や平滑筋が問われることもありますが、骨格筋との比較として考えれば十分に解答を導ける程度の問題です.

来週は筋細胞が収縮するしくみを、筋原線維の太いフィラメントと細いフィラメントに注目して考えます.この内容を理解するためにも、今週と説明した筋原線維の構造をよく見直しておいてください.また、この筋原線維の規則的な構造が細胞全体が示す横紋をつくっているということも改めて確認しておいて下さい.さらに、筋形質膜とT細管、筋小胞体も、筋収縮のしくみを考える上で重要な構造です.

来週の後半は、筋細胞がどのようにATPをつくっているかについて考えます.筋細胞は他の細胞に比べるとミトコンドリアが多く、また、他の細胞が持たないミオグロビンやグリコーゲンを持っているところが特徴的です.いずれも筋細胞が大量のATPを消費する=産生する必要があるために、備わっているものです.

次回の授業の内容は今週の授業の内容の上に成り立っています.1週間あいてしまいますが、小テストの勉強でもありますが、よく見直しておいて下さい.

第12回 活動電位と興奮の伝導

先週、今週と前期の中では特に重要なところの1つです.

活動電位発生のしくみを理解するには、静止膜電位がどのように成立しているかと脱分極がどのように生じるかが分かっている必要があるのはもちろんですが、細胞内外のイオン組成の違いや細胞膜にあるイオンチャネルについての理解が必要です.また、イオンチャネルは膜タンパク質ですから、細胞膜の基本構造、あるいはタンパク質がどのように産生され、細胞膜に運ばれてくるのかについてわかっていないと、難しいと思います.

活動電位のグラフは何度も見たので頭に入っていると思いますが、グラフのそれぞれの部分で何が起こっているのかをしっかりと理解して下さい.授業で説明したように、イオンチャネルのはたらきを中心にして自分の言葉で説明できるように.刺激によってはたらくイオンチャネルとその働きの結果生じる脱分極、この脱分極が閾値に達したあとではたらくイオンチャネル、細胞内がオーバーシュートすることによって閉じるイオンチャネルと開くイオンチャネル、など、キーワードは明らかだと思いますので、それらを使って自分なりの説明を書いてみるといいでしょう.

興奮の伝導は、活動電位発生によってオーバーシュートする=細胞内外の電位が逆転するということと、活動電位発生中や直後は不応期になっているということを考え合わせて理解するようにして下さい.

跳躍伝導の説明はやや舌足らずのようになってしまいましたが、有髄線維と無髄線維の違いとあわせて理解して下さい.来週は、それぞれで具体的にどれくらい伝導速度が異なっているのか、どのように使い分けされているのかを簡単に説明します.