第5回 受動輸送、能動輸送、小胞輸送、細胞骨格

今日はのどの調子が悪くてお聞き苦しいところがあったかもしれません.悪しからず(-_-;)

はじめに膜チャネルについて、ゲート型チャネルの紹介をかねて復習をしました.授業でも触れたように、今後も何度も出てくる名称、知識ですので絶対に忘れないようにしてください.浸透については、以前に浸透圧の説明をしたときとは少し違った説明をしましたがわかっていただけたでしょうか?
いずれにしても、受動輸送とは、その分子自身の濃度の高いほうから濃度勾配に従って移動する性質を利用した輸送方法です.

能動輸送はエネルギーを必要とする輸送方法であるということを押さえた上で、何をさておいてもナトリウム/カリウムポンプを理解してください.表記する場合は「イオン」を抜いても構いません.授業ではアニメーションを見ていただきましたが、出典がわからなくなってしまいました.申し訳ありません.(;_;) 見たい人は職員室へ来てください.このポンプが正常に機能するかしないか、ほとんど生死をわけるといってもいいと思います.

エンドサイトーシスとエキソサイトーシス、これはいい日本語がありませんので、カタカナで覚えてください.しくみはわかりやすいと思います.プリントには実際の論文などに掲載された写真を載せていますのでしっかりと見ておいてください.

さて、細胞膜に構造と機能はひとまず今日で終了です.いよいよ細胞の中に入っていきますが、今日はサイトゾルと細胞骨格について簡単に触れました.生き物のからだ、作りに無駄はありません.一見ただのすき間に見えるサイトゾルも重要な役割を果たしています.今後随所に出てきます.

今日は電子顕微鏡についても簡単に触れました.分かりにくい説明だったと思いますが、興味のある人は
インターネット顕微鏡(ここ)を除いてみてください.

第4回 細胞膜の構造、細胞膜を介した拡散

水曜日より体調を崩してしまい、パソコンに向かう時間があまりとれず遅くなってしまいました.
今週は細胞膜を構成している脂質のうちコレステロール、糖脂質、そしてタンパク質、糖タンパク質について説明しました.

コレステロールの役割は大切ですので、よく理解しておいてください.病気の話や私たちの研究の内容も少しお話しましたが、参考になりましたでしょうか.今後も時間のある限り、最先端の研究の話題に触れていきたいと思います.

膜タンパク質、糖タンパク質の機能は、今後いろんなところで取り上げていきますので、そのつ思い出しながら復習してください.

細胞膜には単なる脂質二重層として考えたのでは説明のつかない現象がたくさんあり、その主役が膜のタンパク質です.
代表例が、最後に取り上げた細胞膜を介した物質輸送に関わるイオンチャネル.水チャネルはやや特別な例ですが、ナトリウムチャネルやカリウムチャネルは、神経や筋の機能にも関わる大切なタンパク質です.

膜チャネルはイオン輸送の主役ですが、一般的に拡散というと脂質二重層を直接通り抜ける移動を思い浮かべる人も多いかもしれません.しかし、直接通り抜けている分子の種類はそんなに多くなく、今後の授業で出てくるいろんな分子・イオンのほとんどは何らかの膜タンパクを使った輸送システムによって移動しています.

第3回 生物の階層性と細胞膜

今日ははじめに赤血球の溶血の様子を映した映像を見ていただきました.自分で撮ったビデオではありませんが、分かりやすいので毎年使っています.どこであったかを忘れてしまったので、もし見つけた人がいれば教えてください.

今日は生物の階層性について、細胞の種類、組織の構成、器官と器官系の構成を概観しました.解剖学でしっかりと学んでください.器官系を機能的に二つにわけると、動物的機能と植物的機能にわけることができると説明しました.教科書によっては全く別のわけ方で記述している場合がありますが、それぞれの著者の考え方によります.

代謝(同化と異化)とATPについても簡単にまとめました.あまりにも簡単すぎてかえって分かりにくかったかもしれませんが、生体のさまざまな反応はすべてATPの分解によって生じるエネルギーで賄われています.これからも随所で「ATP」が登場しますので、そのつど振り返ってください.

さて、いよいよ本格的に「生理学」に入っていきます.今日はリン脂質分子の特徴を考えながら細胞膜の基本的な構造を学びました.聞きなれない言葉が多かったかもしれませんが、「生命現象を物理学や化学の言葉で考える」きっかけにしてください.キーワードは「脂質二重層」と「流動モザイクモデル」です.図を見ながら、自分の言葉で説明できるようにしてください.