第24回 音波、聴覚器のしくみ

遅くなってしまいましたが、今週の授業の要点をまとめます.

音=音波は空気を構成する分子のよる振動によってつくられる縦波です.そもそもどのような物理的性質を持った「刺激」なのかということですから、しっかりと理解しておいて下さい.関連して、音波とこれを刺激として受容した場合に生じる感覚についても概説しました.時間の都合でやや不十分ではありましたが、興味のある方は自分で調べてみて下さい.

振動のエネルギー=音圧によって感じる音の大きさが決まり、周波数(または振動数)によって音の高さが決まります.音色についてはほとんど説明できませんでした.

授業の最後でこの音波、空気の振動がどのように有毛細胞の興奮へとつながるかについて説明をしました.空気の振動が、順に物体(組織)の機械的振動、液体の振動へと変換され、再らに機械的な振動に変わったあとでイオンの流入と膜電位の変化へと連続していきます.非常にうまくできたしくみで、見事としかいいようがありません.このしくみにあわせて、聴覚器の構造を見直すといいと思います.

第23回 味覚と嗅覚、聴覚器の構造

今回はパソコン用のアダプターを忘れてしまい、慌てて学校のPCを借りたので、設定に手間取ったり、一部文字がずれていたりしてご迷惑をおかけいたしました.

さて、化学感覚である味覚と嗅覚には、他の動物に比べて鈍感であるとか、順応が速いという共通点があります.また、痛覚ほどではないにせよ、情動的な反応を引き起こします.なにより、現代の我々が問題にする「味」や「臭い」に対する感じ方は、これらの感覚が本来果たすべき役割とはだいぶ異なっているということも共通しています.こういうことを頭に入れた上で、それぞれどのような受容体があるのか、化学物質が受容体に結合した後にどのようにしてニューロンが興奮するのか、そして興奮がどこを、どのように伝えられて感覚が生じるのかを見直して下さい.

味細胞には軸索がなく、別のニューロンとの間でシナプス伝達しているのに対して、嗅細胞は自信の軸索が嗅神経を構成しているという点は重要な相異点です.さらに、味覚の中枢は他の感覚同様に大脳皮質新皮質にありますが、嗅覚の中枢は旧皮質と呼ばれる進化的に古い部分を中心に構成されています.これも感覚の重要性を考える上で大切です.

最後に、聴覚器の構造を取り上げました.来週の初めに、聴覚器に対する適刺激である「音(音波)」=空気の振動について説明します.すこしでも聴覚器の構造が頭に入っていた方がわかりやすいと思いますので、よく復習しておいて下さい.

第22回 痛覚、味覚の特徴

今回はちょっと遊びに行っていたため遅くなりました<(_ _)>

さて、前半は痛覚に関して表在感覚として取り上げなかった内容を中心に説明しました.

内臓痛覚は、表在痛の「遅い痛み」と同様の特徴を持っています.伝導路については十分な説明ができませんでした.興味がある方は自分で勉強してみてください.関連痛は臨床的には重要な内容だと思います.しっかりと頭に入れておきましょう.

内因性オピオイドと痛覚抑制系は、今後研究が進んでさらにいろんなことが明らかにされていくと思います.

「痛み」とその克服は様々な疾患や障害に伴うもの.患者の立場からすると、手段はともかく何とかしてくれというものだと思います.発症のしくみや鎮痛のしくみをよく理解しておくことで、様々なアプローチが可能にあると思います.

後半から特殊感覚に入り、先ず化学感覚である味覚と嗅覚に共通する特徴、そして基本味と味覚受容器である味蕾についてその構造を考えました.キーワードははっきりしていると思いますので、しっかりと見直しておいて下さい.

来週は、味覚の受容体と伝導路、嗅覚、そして聴覚器の構造を取り上げます.

第21回 体性感覚の伝導路と中枢

今日は体性感覚の伝導路と中枢を取り上げました.

伝導路は大きく3つに分けられます.授業でも触れたように、互いの共通点と相異点を明確にするとわかりやすくなると思います.それぞれの伝導路が、どの場所のどのような感覚を、どこを通って伝えるのか.一次ニューロン、二次ニューロン、三次ニューロンの細胞体と軸索の通る部位、交差する部位を比較してみましょう.自分がわかりやすいような一覧表のようなものを必ず作ってまとめるようにして下さい.(こういう作業が「勉強」です)

また、脊髄から延髄にかけての図を描いて、脊髄の上行路を描き入れてみるのもいいと思います.

精髄小脳路と脊髄網様体路はどのような情報を伝えているのかを見直しておいてください.痛覚に関しては来週の授業でもう一度取り上げます.

中枢では、先ず視床の中継所としての役割、伝導路における位置をおさらいしましょう.そして最も重要なことは一次体性感覚野の部位と体部位局在の特徴です.「一次体性感覚野について説明しなさい」と、毎年ほとんど出題しています.

来週から「特殊感覚」に入ります.