第19回 痛覚、体性感覚の伝導路

今日は痛覚と体性感覚の伝導路を取り上げました.

痛覚は主に表在痛に関わる2つの侵害受容器とそれぞれの受容器が刺激されることによって生じる感覚の特徴を考えました.
授業でも少し触れたように、3年生になってもう少し詳しく習うところもありますが、あくまでも今日の内容がベースです.しっかりと復習して頭にたたき込んでおいてください.期末試験にも必ず出します.

内因性発痛物質は細かな作用はいいですから、主な物質名を見直しておいてください.これらも改めて習うときがあるはずですが、少し今からなれておくといいでしょう.

内臓痛覚は来週(第7章の最後)に取り上げます.

体性感覚の伝導路は、脊髄だけでなく、上位中枢である大脳までまとめてしまった方がわかりやすいのですが、時間の都合で2回に分けて説明することになってしまいました.
後索路と脊髄視床路では、一次ニューロンと二次ニューロンの細胞体の位置、軸索の走行部位、そして二次ニューロンの軸索がどこで交差するのかが異なっています.混乱しないように、自分なりに絵(図)を描くなどしながらよく頭に入れておいてください.

この後特殊感覚についても伝導路を順次取り上げていきます.共通するところもあれば、おのおのの感覚に特徴的なところもあります.「感覚の投射」として触れたように、あたかも受容器の部位で感覚が生じているかのように感じてしまいますが、中枢まで興奮が伝わって初めて感覚が生じているのだということの実体を理解する上で、伝導路は非常に重要です.

第18回 皮膚感覚、深部感覚

ちょっと遅くなってしまいました.申しわけありません.

今週は、温度感覚と深部感覚、特に筋紡錘の機能を中心に取り上げました.

いずれも、触圧覚同様に、どんな刺激に反応するのか、受容器の形態はどうなっているか、そして受容器からの興奮を伝える感覚神経の種類をしっかりと覚えてください.国試などのマルティプル・チョイスでは問題のつくりやすいテーマです.

来週はこれらの感覚受容器からの興奮がどのような神経、解剖学的なルートを通って中枢である脳へ伝わっていくかを取り上げますが、入り口の受容器の細胞、組織レベルでの理解があって初めて理解できることだと思いますので、しっかりと復習しておいてください.

その上で、どんな刺激がどんな感覚を生じるのか、を考えるようにしてください.例えば授業で触れたように、温度感覚は決して『絶対温度』(化学でやるケルビンとは違う意味で使っていますが)を知るためのしくみは持っていません.あくまでも相対的というか、いろんな因子に影響されながら温度の変化に反応するようになっています.

また、筋紡錘は構造やしくみがやや複雑ですが、運動機能を考える上でも必須の知識です.よく見直しておいてください.

今期は準備のための時間が少しとれそうなので、このブログでも『授業の記録』だけでなく、やや補足するような内容も付け加えていきたいと思います.皆さんからの希望があればできるだけ応えられるようにしていきたいと思います.ぜひリクエストしてください.

第17回 感覚総論、触圧覚

前期は、多細胞生物の生命活動の基本単位である「細胞」とはどんなものか、そして、その中で非常に特殊な構造を持っているニューロンと筋線維に注目して、その機能を考えました.後期は、前期の理解をベースにしてニューロンと筋線維を中心に構成されている感覚器系と運動器系(特に、調節機能)の機能を取り上げます.これらは体性神経系の機能を考えていることと同じです.また、解剖学や生理学Ⅱ&Ⅳで学んだ内容ともつなげて、自律神経系の機能や中枢神経系の独自の役割についても考えていく予定です.

さて、今週は、先週に引き続いて感覚機能全般の特徴として、ウェーバーの法則と感覚の順応を取り上げました.特に『弁別閾』という考え方は重要ですのでよく見直しておいてください.また、感覚受容器から中枢神経系までの情報伝達=興奮の伝達の流れについても説明しました.感覚器ごとの解剖学的な説明は順番に取り上げていきますが、おおざっぱな特徴ははじめに頭に入れておくと、個別の特徴も理解しやすくなると思います.

表在感覚=皮膚感覚は皆さんにとって非常に重要な内容だと思います.やや詳しく説明するようにしていますので、しっかりと復習してください.
感覚受容器の名称やそれぞれがどんな刺激を受容し、どのような感覚を生じさせるのかなど、混乱せずに理解してください.また、二点弁別閾の考え方や順応速度、感覚神経線維の種類など、それぞれの特徴もいろいろあります.

来週は、触圧覚以外の表在感覚と深部感覚を取り上げます.