第20回 深部感覚、体性感覚の伝導路

今日は始めに筋紡錘と腱器官、そこから伸びているⅠa感覚線維とⅠb感覚線維が実際の筋の長さの変化に対してどのように反応しているのかを考えました.プリント229頁の図を見ながら自分でもう一度よく考えてみてください.

深部感覚として、振動覚や痛覚も簡単ですが取り上げました.痛覚に関する知識は、これから長いつきあいになると思いますので、面倒がらずにしっかりと復習しておきましょう.

さて、メインは伝導路です.
中心となる2つの伝導路、後索路と脊髄視床路は、共通点と相異点をそれぞれはっきりさせるように復習するといいと思います.それぞれがどのような感覚刺激からの興奮を伝えるのか、一次ニューロン、二次ニューロンの細胞体の位置、どこで交差するのか、など.
昨年の小テストはここを念頭に置いて作成しましたが、あのような表は本来は自分でつくるべきものです.もう少し工夫して勉強してみてください.

第19回 痛覚と固有感覚

今回は痛覚:侵害受容器と固有感覚:筋紡錘を中心に取り上げました.
触圧覚や温度覚は単純に覚えればすんでしまいそうですが、この2つの感覚は構造と機能をよく考えながら復習してください.

表在感覚としての痛覚ですので、授業で取り上げたように質的に異なる2種類の痛み、すなわち2種類の受容器が異なる刺激を受けたことによって感覚が生じています.このことを基本にして、それぞれの受容器の適刺激と神経線維の種類を整理して頭に入れておいてください.

ポリモーダル侵害受容器はその名の通り様々な刺激に反応します.授業では化学的刺激について特に取り上げましたが、3年生の鍼・灸理論でも改めて取り上げられると思います.

筋紡錘とⅠa群感覚神経については、その関係をしっかりとつかんでおいてください.『感覚機能』の次に『運動機能』を取り上げますが、そこでも改めて出てきますので忘れずに.

第18回 触圧覚と温度覚

いよいよ後期が本格的に始まりました.

前回の続きで、感覚器系に共通する受容器とその後に続く神経系について概略を説明しました.外来の刺激をどこで、どのように受容しているのか(=今後、感覚受容器の構造と機能から考えていきます)、刺激を受容した後、どのようにして中枢まで伝導・伝達されていくのか(=神経インパルスとして感覚神経を伝導・伝達されていく).おおざっぱな内容ですが、共通する原則がわかっていれば、それぞれの感覚器系の構造と機能を考えていく上で手助けになると思います.

具体的な感覚機能としては、触圧覚と温度覚を取り上げました.触圧覚は、受容器や感覚神経の分類だけでなく、二点弁別閾と受容野の関わりについても触れました.他の感覚にも応用の利く考え方です.概論として取り上げた法外いないようですが、具体的な方がわかりやすいので、触圧覚を例にしました.他の感覚では触れることはないかもしれませんので、自分なりにいろいろ考えてみるといいと思います.

触圧覚の受容器は種類が多く、また振動など他の刺激の受容にも関わっています.受容器の名称と順応の程度、神経線維の種類についてよく見直しておいてください.具体的なしくみは複雑なので、ルフィニ終末とパチニ小体という全く異なる2つのタイプについて、その違いを説明しました.かなり詳しい内容ですので何となくわかってもらえればいいのですが、余裕のある方は自分なりに勉強してみるといいと思います.

温度感覚も受容器の構造と神経線維の種類についてよく見直しておいてください.熱痛や冷痛については次回説明します.

第17回 感覚機能:概論

後期第1回目です.

感覚機能についての概要というか、総論でした.適合刺激については、個個の感覚機能について考える際に改めて取り上げます.特に、聴覚器の適刺激である音(音波)と視覚器の適刺激である光(可視光線)については詳しく説明します.

今回の授業で最も重要なことは、感覚は受容器で生じるのではなく、中枢に情報が伝わって初めて生じるものだということです.とにもかくにも頭でわかっていないと、これからの授業は理解できないと言っていいでしょう.
また、刺激と生じる感覚、あるいは受容器の反応について考えていく上で、弁別閾という考え方が非常に大切です.ウェーバーの法則と合わせて理解して下さい.

来週は、受容器から中枢までの感覚神経についておおざっぱに考えます.そのあと、いよいよ一つ一つの感覚機能について順番に学んでいきます.

第16回 強縮、神経回路、他

前期最後の授業内容を復習できていませんでした.

先週は試験前の続きで、運動単位と筋の収縮について改めて考えてみました.実験的に単収縮を再現することは難しいですが、筋全体として単回刺激、あるいは頻回刺激して収縮させ、短縮(収縮)の大きさを測ることはできます.2年生の夏休みに「基礎医学実習」として取り組むことになると思いますので、そのときに改めて復習してみて下さい.


神経回路は、簡単な事例を一緒に考えました.改めて自分で説明できるように見直しておきましょう.授業中にをいいましたが、後期(運動機能)に少し複雑な問題を考える予定です.

何とか前期に予定していた内容を終わることができ、一安心しております.後期は、前期に学んだこと、ニューロンや筋線維の構造と機能を理解していることを前提に、感覚機能と運動機能の実際を考えていきます.