第20回 表在性痛覚と深部感覚

今回は後期の内容の中でも最も重要なテーマの1つである痛覚(表在性痛覚)を取り上げました.

生じる感覚の違いと神経線維を含めた侵害受容器の性質をよく見直しておいてください.後期試験はもとより国家試験での必須事項です.さらに臨床の現場に出ても常に念頭に置いておくべき内容です.

実際に患者さんが訴える痛みは、表在痛よりも深部痛であることが多いかもしれません.しかし、痛覚の研究や考え方は表在痛を基本としています.また、言うまでもなく鍼や灸によって生じる痛みも表在痛ですから、いつでも自分の口で説明できるようにしっかりと勉強しましょう.

深部感覚としては骨格筋と腱にある固有感覚の受容器、筋紡錘と腱器官を中心に説明しました.授業で使った図をよく見ながら、あるいは自分で描いてみて構造をよく確認して下さい.機能的には、それぞれがどのような刺激に反応する受容器であるのかを考えながら、プリント232ページの図を理解できるように考えてみて下さい.

第19回 触圧覚と温度覚

今週と来週、再来週で一般感覚のうちの体性感覚を取り上げます.

今回の中心は表在感覚(=皮膚感覚)の触圧覚と温度覚です.
感覚にはすべて刺激に対する弁別閾がありますが、刺激の「強さ」の違いを区別できるという意味での弁別閾とは別に、表在感覚には二点弁別閾という、刺激の局在を区別する弁別閾があります.触圧点がもっともよく分かっているようで、どんな教科書にも取り上げられています.

触圧覚、温度覚ともに、受容器の名称、構造や反応性の特徴、神経線維の種類をよく見直しておいて下さい.ここから分かるように、表在感覚の受容器が皮膚に点状に分布しています.したがって、同じ強さの刺激を受けていても感覚が生じる場所と生じない場所があり、二点弁別閾を考える必要があるわけです.

第18回 感覚機能総論

今日の最初に取り上げた「収束回路と発散回路」は、小テストの問題にしたような取り上げたような興奮性ニューロンと抑制性ニューロンが組み合わされたかたちで説明しませんでした.まずは単純に入力側が興奮性ニューロンであるとして考えるとわかりやすいでしょう.後期の最後に取り上げる「自律神経系」を構成している自律神経節では、授業で説明したように、入力側と出力側で両者が組み合わされたように接続しています.具体的にどうなるか、1度自分で考えてみてください.

さて、後期のメインテーマの1つである「感覚機能」に入りました、今日は
適合刺激
感覚の投射
刺激の強さと感覚の強さ、ウェーバーの法則
感覚の順応
受容器の種類
が重要ポイントです.

普段何気なく感じているものばかりが出てきますが、先入観などにとらわれずに、概念や事実をしっかりと踏まえて考えるようにして下さい.
最後のほうはやや急いでしまいましたが、各感覚受容器から中枢への興奮の伝達経路=伝導路の中で繰り返し同じような説明が出てきますので、その都度振り返るようにして下さい.

後期は、前期に学んだ内容も随所に出てきます.このような場合には、できるだけどこで取り上げた内容が触れるようにしますが、すぐにわかりにくいときには必ずあとで見直すようにして下さい.

第17回 運動単位、単収縮、神経回路

すこし時間がたってしまいましたが、後期最初の授業のまとめです.

運動単位は前期の最後に取り上げた筋線維の種類と一緒に勉強した方が分かりやすいので、前期中に収めて試験範囲に入れたかったのですが、間に合いませんでした.期末試験にも赤筋線維と白筋線維の違いを説明する問題を出題しましたが、復習をかねてあわせてまとめておくといいと思います.ただ、最も重要なのは運動単位の概念自体で、筋の運動生理学を考える上でも重要です.運動単位の構成と神経支配比の考え方(言葉の使い方もふくめて)をあわせて、いつきかれても応えられるようしっかりと頭に入れておいてください.

単収縮の説明は簡単にしかできませんでした.筋電図の見方と単収縮の加算によって強縮が生じるということを理解しておきましょう.

最後に取り上げた神経回路は、論理学的に考える練習だと思って、授業で説明したニューロンが3つ連続した場合(2シナプス結合の例)をモデルにして自分で順番に考えてみてください.決して3番目のニューロンの反応がわかればいいのではなく、どのようなシナプス伝達が生じ、伝達を受けたニューロンがどのように反応するのかを考えていくことが大切です.

次回から『感覚』に入ります.