第16回 シナプス後電位の加重、神経伝達物質、神経筋接合部

前期最後でしたが、試験範囲をやり尽くす必要があったため、やや駆け足気味でした.内容は大きく三つ、
シナプス後電位の加重
神経伝達物質
神経筋接合部の構造と機能
です.

シナプス後電位が加重されるという現象は、実際にニューロンでどのように活動電位が生じるか、つまり、生体で興奮がニューロンからニューロンへどのように伝えられるかを考えていく上で重要な考え方です.最初に見た図(プリントp174)のように、一つのニューロンには周りの多数のニューロンから軸索が伸びてきて、多くのシナプスをつくっています.これら一つ一つのシナプスで生じた後電位(IPSPEPSP)が合算された結果によって、ニューロンの興奮性が決まるということです.図(プリントp179)を見ながら自分で説明してみましょう.

神経伝達物質は、授業で取り上げた8種類をよく頭に入れておいて下さい.後期の授業でも何度が出てきます.また、内分泌系を勉強するときにも同じ物質が出てきます.

神経筋接合部は、ニューロンどうしがつくるシナプスと比べると、一方が骨格筋であるという点で、やや特殊ですが、研究がよく進んでいることと筋収縮のしくみを考える上で非常に重要であるため、必ず取り上げます.構造上の特徴、特に運動終板のイメージはしっかりと頭に入れておくように.また、アセチルコリンを伝達物質とする興奮性シナプスであるということもしっかりと確認しておいて下さい.授業で触れたように、プリントp196の図はよくできています.神経筋接合物の構造とはたらき、そして興奮収縮連関から筋の収縮・弛緩のしくみまでを一貫して説明することができます.必ず自分の言葉で(口で)説明できるように復習しておいて下さい.

過去の期末試験問題を取り組んでみれば分かることですが、決して重箱の隅をつつくような知識は必要ありません.授業では、全体像を理解するために詳細な内容を示しながら具体的に説明したのであって、重要なことはそれぞれの機能を考える上での幹になる部分をしっかりとおさえること=自分の言葉で説明できることです.d(^-^)ネ!

それでは、Good Luck !!

第15回 筋線維の種類、シナプスの構造と機能

夏休み明けの初日で、やや感覚が戻っていないか?と思える顔もいくつかありました.実技の試験も始まっていますので、できるだけ早く戻しましょう.(^^)

さて、今日の前半は筋細胞の種類をATPの産生方法で分類しました.これは単にATPの産生方法だけではなく、筋細胞の構造や収縮の性質をも決めています.よく見直しておいて下さい.
いろんな文献を見てみると、赤筋と白筋(あるいは遅筋と速筋)と分類して考えるときには、どちらかというと筋の収縮に関する性質を第一に考えていることが多いようです.また、型、型(さらにⅡAⅡB)と分類する場合には授業でも触れたようにATPの産生方法を中心にして考える場合です.細かく違いを理解していれば、結局同じことですが、自分なりに整理して(表などにして)おくといいと思います.

後半は興奮の伝達のしくみを考える上で必須であるシナプス、特にニューロンとニューロンがつくっている化学的シナプスの構造と機能を取り上げました.来週の授業で、興奮の伝達を受けた後、どのように活動電位が生じることになるのかについて考えます.今日説明したシナプスの構造と神経伝達物質のはたらきが分かっていないと全く理解できませんので、よく復習しておいて下さい.