第16回 筋原線維の構造、筋収縮のしくみ、興奮収縮連関

前期の最後の授業でした。今日取り上げたところまでを前期の試験は範囲とします。

筋の収縮のしくみは、すなわち筋原線維の収縮であり、筋節の収縮です。したがって、何度も強調したように筋節の収縮のしくみを考えることが、筋の収縮のしくみを考えることにつながります。そして、筋節の収縮を考えるには筋原線維の構造的な基本単位である筋節の構造を理解する必要があります。プリントにはやや小さめの図しか載せていませんが、自分で見やすい図を(何度も)描いてしっかりと頭に入れておきましょう。収縮の仕組みを理解することを前提しすれば、細いフィラメントと太いフィラメント、明帯、暗帯、H帯がそれぞれどのような関係にあるのかをよく理解しましょう。
そして、筋が収縮、弛緩したときにこれらの構造がどのように変化するのか、あるいは移動するのか、運動するのかを一つ一つ考えてみましょう。

最後に、興奮収縮連関は、神経筋接合部での運動ニューロンから筋線維への興奮の伝達から始まって筋原線維の収縮に至る一連の過程を指します。連関=couplingとはいくつかの反応が必ず組み合わさって生じるような現象に対して用いることが多いようです。したがって、興奮収縮「連関」とは、一連の過程が連続して生じます。いくつかの図を使って説明をしました。それぞれの図を見ながら声に出して説明してみましょう。どこかで説明が滞ったり、曖昧になったりしたら、まだ理解できていないということです。単に『図を見ているだけ』では絶対に理解できません。

第15回 筋系の機能と骨格筋の構造

前期は第5章まで進む予定でしたが、少し遅れおり、途中までで終わりそうです。今週と来週で骨格筋繊維の構造、特に筋原線維の構造と収縮のしくみを取り上げますが、ここまでが前期の試験範囲です。

はじめに説明した筋の種類、分類については生理学Ⅱで学んでいる器官、器官系の構造や機能とも関わっています。いろいろ質問をしましたが、すぐに思い浮かばなかったところは自分でよく復習をしておくように。他校では生理学全般を教えていますが、今週の授業で質問したような内容が答えられないと相当に厳しいです。

骨格筋線維の構造は、細胞の構造としては非常に特殊です。筋の最大の機能である収縮・弛緩のために特化していると言っていいでしょう。まずはこの収縮・弛緩のしくみを理解するところから始まります。したがって、筋原線維を中心に筋線維の構造を考えてみましょう。プリントに乗せたいくつかの図は今週の授業で説明しました。来週も同様の図を見ながら説明しますが、筋原線維の構造、つまりkがどのように細胞全体の横紋につながっているのかをよく理解してください。,


後期に入ったら、筋線維が備えているエネルギー産生機構=ATP産生機構についても取り上げます。