2018年度 第4回 細胞、細胞膜、細胞核、細胞質

 今回は生体の基本単位である細胞とはどういうものかを簡単に考え、構成要素のうちから細胞膜と核について考えました。

 生物の構成は非常にダイナミックで、生体では常に多くの細胞が死んでいくと同時に新しくつくられています。赤血球などはそのよい例です。受精卵からの発生過程を考えると、ビデオで見たように、1種類・1個の細胞が増殖と分化を繰り返して個体を作り上げています。細胞が分裂して増えていくしくみは次回または次々回に簡単に考えます。細胞が性質を変化させていく分化のしくみについては、残念ながら時間がなくほとんど触れることはできません。今後取り上げる遺伝子発現のしくみを踏まえて、後期の最後に時間があれば取り上げてみようと思います。あるいは補足のプリントをつくるかもしれません。

 さて、細胞の構成要素のうち最初に取り上げたのは細胞膜です。今回は細胞内外を隔てる構造物として、リン脂質を中心とした脂質二重層に特に重点を置いて説明しました。細胞膜がなぜ脂質二重膜を基本構造として作られているのかをよく考えてみましょう。リン脂質が両親媒性物質であることが重要なポイントです。この点は『生理学のための化学』の第6章でも取り上げています。小テストの範囲としては次のテーマですが、一緒に見ておくといいと思います。

 細胞膜の断面図は今後も再三にわたって取り上げます。脂質二重層を中央にして上が細胞外、下が細胞内として描かれていることがほとんどです。見慣れておきましょう。

 膜タンパク質は簡単にしか説明できませんでしたが、今後それらの内からいくつかを具体的に取り上げていきます。授業でも少し触れましたが、細胞の内外への物質輸送(第2章第7節)や細胞外からの情報の受容(第3章や第4章)に関わっている膜タンパク質を取り上げます。

 細胞核については、核内の様子と核膜の構造を説明しました。核内に存在するDNAについては来週の後半から再来週にかけて取り上げます。


 来週は、細胞質、特に細胞小器官について取り上げます。やや羅列して説明する様な授業になると思います。ややもすると眠たくなります。それを防ぐ最もよい方法はしっかりと予習をして、疑問を持って授業に臨むことです。

 授業で触れたRobert HookeのMicrographiaは以下のサイトで全文、全図を閲覧可能です。興味があれば是非どうぞ。
http://www.gutenberg.org/ebooks/15491?msg=welcome_stranger
または
http://www.gutenberg.org/files/15491/15491-h/15491-h.htm