2018年度 第5回 細胞小器官、細胞分裂

 今週は細胞質の構成要素である細胞小器官を順位取り上げて説明しました。機能のよく似たもの同士をまとめました。今後の授業で改めて取り上げる小器官もありますが、これぞれの構造の特徴と機能を自分なりにまとめておきましょう。

 細胞骨格は、それら自身がタンパク質で、重合することによって細胞内に広く分布しています。アクチンについては骨格筋の構造と機能を考えるときに取り上げます。また、繊毛、鞭毛、微絨毛は、生理学2&4や解剖学でも触れられることがあるはずですから、構造の特徴を頭に入れておきましょう。

 中心体は微小管形成にも関わっていますが、合わせて細胞分裂に関する役割について来週の授業で簡単に触れます。

 小胞体、とくに粗面小胞体とリボソーム、そしてゴルジ装置は蛋白質の合成と構造の構築に必須の小器官です。再来週の授業で具体的に機能を考えます。また、すでに配布されている『補遺・遺伝子と遺伝子発現のしくみ』でも詳しく解説しているので各自で目を通しておくように。

 滑面小胞体は細胞内の代謝などに関わった機能を持っていますが、細胞ごとに違った役割もおっているため、後者を強調して説明しました。筋細胞での役割は特に重要です。

 リソソームやペルオキシソーム、プロテアソームの三つはいずれも細胞内で何かを分解することに関わった小器官です。特に、リソソームは早くに発見され、多くの機能が明らかになっています。好中球とマクロファージのもつ食作用については生理学2ですでに学んだでしょう。生理学1でも6月に入ってから改めて取り上げて説明します。自食作用(オートファジー)については特に触れる時間はないと思いますが、『補遺・遺伝子と遺伝子発現のしくみ』で特別に説明しています。

 ミトコンドリアは『代謝』でATP産生のしくみを学ぶ中で改めて取り上げられると思います。生理学でも筋細胞の特徴を考える場合に、ミトコンドリアのATP産生能を問題にします。

 来週は細胞分裂について考えます。あまり詳しく触れる時間はありませんので、染色体の振る舞いについて特に注目します。その後、染色体を構成するDNAの構造を考えます。DNAは細胞の分裂にあたって必ず複製されますので、そのしくみも肝がんに考えておきます。その後、DNAに保存された遺伝子について考えます。