第17回 筋のエネルギー産生

後期に入り時間割が変更になったこともあり、調子が狂ってしまいました。

後期第1回目の授業では骨格筋線維がどのようにATPを産生しているのかについて取り上げました。生理学Ⅱに学んだ内容を見直さないと十分に理解することはできないと思います。前期試験直後ですが、だいぶん忘れているようでしたので、改めて復習をしておくように。

筋線維でのATP産生について3段階で考えました。
ローマン反応はクレアチンリン酸からADPへリン酸基が移動してATPがつくられます。クレアチンキナーゼという酵素が働くことによって、1段階の化学反応でATPをつくることができます。全体として、後の反応ほどに大量のATPを産生することはできないようですが、とにかく速くつくることができます。

解糖系(非有酸素反応)はつくれるATP量は限られていますが、細胞内外に大量にあるグルコースを原料にできるという利点があります。そして、次回取り上げる、白筋線維ではこの解糖系によって大量のATPを産生して利用しています。

酸化的リン酸化(有酸素反応)=クエン酸回路+電子伝達系は本格的にATP産生を始めるために時間がかかりますが、三大栄養素である脂質(直接には脂肪酸)、タンパク質(同様にアミノ酸)、そして糖質(グルコース)のすべてを原料にして長時間にわたって大量のATPを産生できます。赤筋線維がこの方法でATPをつくっています。

筋の機能は次回途中できりがつくと思います。続いて、後期の内容である感覚機能に入ります。