生命大躍進

前々回の授業で紹介したNHK特集『生命大躍進』をご覧になりましたか?

『眼』、番組では「目」としていましたが、生物学的に器官としてみるときには『眼』です。1つの感覚器官が進化の過程でどのように形成、あるいは獲得されていったのかを分かりやすく説明していました。そして、進化を考える上で最も重要なキーワードは『遺伝子』であり『DNA』です。最新の成果がいくつか紹介されていました。私も遺伝子があるとき4倍化したということは具体的には知らなかったことであり、非常に参考になりました。

また、『眼』がもともと植物の仲間から動物の仲間に取り込まれたということもつい最近発表されたばかりの成果です。学会内でどの程度コンセンサスが得られているのか分かりませんが、この考え方が正しいとすれば『コペルニクス的転換』かもしれません。この話題の中で紹介されていた日本人の研究者(五条堀さん)はもともと静岡県・三島にある国立遺伝学研究所というところにいた方(たぶん)。定年された後、サウジアラビア(?)に移られたのでしょうか? 番組中でデータの紹介のところで論文が引用されていましたので早速調べてみました。
"Function and evolutionary origin of unicellular camera-type eye structure (Plos One, March 3, 2015) "と題する論文(「単細胞生物が持つカメラ眼構造の機能と進化」とでも訳せばいいでしょうか。)で
PLOS ONE: Function and Evolutionary Origin of Unicellular Camera-Type Eye Structure
でオンライン(free access)で原著論文を読むことができます。

次回は6月の第一日曜日。同名の展覧会が7月から東京・上野の国立科学博物館で始まりますが、10月から名古屋市立科学館でも開催されます。乞う御期待というところでしょうか。