第22回 味覚、嗅覚と聴覚器の構造

先週の授業では味覚と嗅覚における刺激受容のしくみと興奮の伝導路を取り上げました。

味覚の5基本味のそれぞれに対応する受容体(膜タンパク質)があります。細かいしくみはともかく、基本味が味物質と受容体の関係を根拠にして考えられるのだということをしっかりと頭に入れておきましょう。ここが、嗅覚との大きな違いです。

味蕾、味細胞の構造と役割、味細胞に寿命があること、そして、味細胞が刺激を受けた後、中枢までどのように興奮が伝達されていくのかを押さえておきましょう。

嗅覚は味覚など他の感覚よりも原始的な感覚です。それは、伝導路や中枢の構成によく現れています。ここでは、嗅細胞の構造と役割、そして、嗅細胞-嗅神経とこれら以降の伝導路をよく見直しておきましょう。辺縁系については解剖学で学んだと思いますが、生理学では断片的に取り上げることしかできません。新皮質とは異なり、進化的に古く、本能行動や情動反応、あるいは記憶に関わる機能を持っていることが分かっています。

後半では、聴覚器の構造を概観しました。耳介から内耳コルチ器の有毛細胞まで、それぞれに役割があります。適刺激(音波、または空気の振動)をいかにニューロンの興奮に変えていくのか、じつにみごとなしくみです。来週の授業で取り上げますが、構造の理解があってはじめてしくみを理解することができますので、よく見直しておいてください。