第24回授業の記録:平衡感覚、光の性質、視覚機能(遠近の調節)

前回の小テストはこれまでに比べると皆さんよくできていました。だいぶんポイントが絞れるようになってきたのでしょう。全体を理解する上での柱となる部分をまとめて問題文にしています。したがって、復習する場合には小テストの内容を中心にして、プリントを参考にしながら理解を広げていきましょう。

さて、前半は平衡感覚器の構造と機能を考えました。聴覚器と非常によく似た構造ですので、仕組みは理解しやすいと思います。頭部の運動に伴って生じる内リンパの流動が基になってクプラや耳石・耳石膜を動かすことに伴って有毛細胞の感覚毛が倒れ、カリウムチャネルの開閉を生じます。内リンパの組成が特殊であることの重要性が分かると思います。有毛細胞には前庭神経が伸びてきており、両者の間にはシナプスがあります。したがって、有毛細胞の興奮は前庭神経に伝達され、その後前庭神経核からいろんな運動神経核などへ伝えられていきます。

平衡感覚器と聴覚器の構造と機能が似ていますが、元々前庭感覚器だけを持っていた動物で器官の複製が起こり、一方が聴覚器に進化したと考えられます。水中での水の振動は全身を動かすと同時に、音波にもなり得るものです。こんなところにも、生物(動物)が元来味中に生存していたことが見えてきます。

後半の視覚器では、光(可視光線)の特徴を理解してもらうために、電磁波全体に広げて簡単に解説しました。全体を6種類に分類しましたが、それぞれの生体に対する影響や医学分野への応用・実用など、かいつまんでまとめられているので各自でよく見ておいてください。

視覚器の構造は来週の授業を含めて、可視光線の通過する順にしたがって順に取り上げていきます。今回は水晶体とその周囲の構造による遠近の調節を概観しました。水晶体の厚みが変わると、表面のカーブの具合=曲率が変わります。この結果、光が通過するときに入射する角度(光が水晶体表面に当たる角度)とが変わることになり、水晶体に入射した光が水晶体を出ていくときにどのような角度で出て行くのかが変わります。こうして、網膜にちょうど焦点が合うように調節しています。

最後に近視や老視についても簡単に説明しました。それぞれを矯正する場合に、なぜ凹レンズ、凸レンズが必要であるのか、改めて自分で考えてみましょう。