第15回 交感神経と副交感神経、筋の構造

自律神経系の遠心性神経は自律機能を考える上で非常に重要です。循環器系や呼吸器系、消化器系の神経性調節として学んだと思いますが、交感神経系と副交感神経系の作用によってそれぞれの器官、器官系の機能が調節されています。血圧の調節が最も典型的ですが、消化器系のはたらきもわかりやすい例でしょう。多くの内蔵器官は交感神経と副交感神経によって二重支配されていて、互いに拮抗するように作用します。しかし、これら2つの神経は常時自発的に活動しているため、いずれかより活発に活動している方の神経のの影響によって器官への作用が決まります。交感神経が優位なときには全身の身体活動やエネルギー消費、あるいはATPの産生がより盛んにすると同時にエネルギー貯蔵に関わる器官の活動が抑制されます。逆に、副交感神経が優になときにはエネルギー消費に関わる器官の活動が抑制され、エネルギー貯蔵にを盛んにする器官の活動が活発になります。こうした特徴を、できれば具体的な器官の働きを確認しながら理解しましょう。

伝達物質の違いは覚えるしかありません。といっても、それぞれ2箇所しかありませんし、まずは例外はないものと思っていいでしょう。後期の最後に、改めて伝達物質と受容体の関係、そして、各器官の作用を整理しようと思います。

後半は骨格筋線維の構造について取り上げました。明日の授業で筋の収縮と弛緩のしくみを説明しますが、この現象も筋線維、筋原線維の構造について理解していないと分かりません。自分で図を描くなり、特徴をまとめるなりして頭に入れておいてください。