2018年度第25回 視覚:遠近と明るさの調節

 先週は、授業後にそのまま学会出張に出てしまったため、更新が遅くなりました。簡単にまとめておきます。
視覚機能は、これまでの感覚と異なり、適合刺激が受容器に達する前に調節機構があります。先週は、この部分を取り上げました。可視光線に対する受容器は眼球全体と考えてもよいのですが、直接反応する視細胞を受容器細胞とすると、角膜から水晶体にかけても部分は受容器に含めるよりはその前の調節機構と考えておきましょう。

 遠近の調節は毛様体筋と水晶体の関係を中心に考えておきましょう。近くを見るときと遠くを見るときとで、互いがどのように反応するのかを考えられる様にしておきましょう。決して丸暗記をするのではありません。

 明るさの調節は虹彩を構成する2つの平滑筋のはたらきとそれらを支配する神経の組合せを正しく理解しておきましょう。宿題は、検証できる様な答えのある問ではありませんが、一度考えてみると、たとえそのアイデアが誤ったものであったとしても自分なりに理解するきっかけとなるでしょう。

 視覚がヒトにとって重要な感覚であることの表れなのか、眼球周りには筋も神経もたくさん分布しています。また、涙腺などの免疫に関する器官も存在します。解剖学ではこれらについても学ぶはずですので、機能と結びつけて頭に入れていきましょう。

 来週は網膜の構造と機能、さらに、視神経から一次視覚野へ至る伝導路を取り上げます。時間があれば、第9章へ入ります。