椿姫(METライブビューイング)

デセイ《椿姫》を観てきました.

先週土曜日と今日・火曜日にも休みをとって^_^; いずれも満席に近く、(O_O) 客層にはだいぶ違いがありましたが・・・

さて、冒頭、悲しげな曲調の前奏曲が流れる中を主人公・ヴィオレッタ(この役をナタリー・デセイが演じ歌っています)が舞台に入ってくるのですが、この時点でヴィオレッタは結核を病んでいるという設定.いかにも息苦しそうにしていながら、曲調がワルツ風に代わったとたんに「元気いっぱい」とばかりに激しく動き回りました.演出なのですが、観客の目を釘図けにしてしまう演技には恐れ入ります.

赤と白の衣装は非常にシンプルなのですが、それぞれをシンボリックに使い分けていて効果的でした.ひとつひとつの動きが計算し尽くされているようで、登場人物の感情変化を見事に表現していました.イタリア語で歌われているので、映画同様字幕が出ますが、字幕をおっていると音楽が上の空になりやすいのですが、今回は演技や表情を観ているだけで何を考えているのかが何となくわかってくるので、シンプルな舞台もいいのかなと感じました.

第2幕では椿の花をあしらったガウンやソファーカバーが見事で、「我が家にも」と思った人も多かったのでは(^^).私もガウンはほしいと思いました.

ただデセイは声の調子があまりよくなかったようで、後半では何度か声がひっくり返りそうになっていました.途中のインタビューでもがらがら声でした.また、第1幕最後にあるこのオペラ最大の聴かせどころ「花から花へ」の最後の高音も外してしまうなど、全体としては非常にすばらしい舞台だっただけに、ちょっと残念でした.
また、ヴィオレッタの恋人・アルフレード役を演じたマシュー・ポレンザーニは、たぶん初めて聴いたと思うのですが、柔らかい声質で優しく歌うテノール歌手.来シーズンも出るそうなので楽しみです.