古楽器

題名だけでは何のことかわからない方も多いでしょう.

先週の土曜日に、名古屋・栄にある宗次ホールでのコンサートです.
プログラムは、
ベートーヴェン:七重奏曲(編成は、ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルン)
シューベルト:八重奏曲(編成は、上記+第2ヴァイオリン)
たぶん、ヴァイオリンを習っているというだけでは知る機会はないでしょう.かなりマイナーな曲ですが、とてもいい曲です.

いずれも以前から大好きで、よくCDは聴いていて、一度生で聴いてみたいと思っていました.やっと念願が叶ったわけですが、今回のような古楽器の演奏で実現することになるとは思っても見ませんでした.

古楽器(=オリジナル楽器)とは、文字通り、昔使われていた楽器という意味ですが、この20年くらい、結構ブームです.ベートーヴェンやシューベルトが生きていた18世紀から19世紀にかけて実際に使われていた楽器は今とはだいぶ違っていました.特に管楽器は、構造も簡単で、その分今から見れば演奏が難しいということになります.弦楽器も本体は同じですが、弦はガット弦(動物の腸=gutを使います)、弓や奏法も今とは違います.
したがって、今の楽器のように大きく、響きの豊かな音を出すことができません.一般にヴィブラートもかけないので、音程を合わせたりすることが難しいのですが、非常に透明感のある音がします.

作曲された当時の音色や響きを再現していると考えられ、現代奏法では得られない素朴な味わいがあります.

演奏者は、昨年4月に名フィルの定期を指揮した鈴木秀美が本職のチェロを弾き、彼が主宰する古楽器ばかりのオーケストラ(オーケストラ・リベラ・クラシカ)のメンバーたちでした.
古楽器の生演奏は初めてだったので、はじめはやや耳がついていきませんでしたが、後半のシューベルトでは、演奏もよかったのですが、古楽器の魅力にはまってしまった気がします.ホール自体が小規模のアンサンブルを想定してつくられているからか、適度な残響.一つ一つの楽器の音はもちろん、細かな息づかいまで聴き取れ、かつてのサロンの雰囲気も味わうことができました.演奏者たちがいかにも楽しそうに、時にアイコンタクトをとり、笑顔を見せていたのが印象的でした.

演奏会終了後、サイン会をやっていたので、CD/色紙を買って、鈴木秀美さん他、メンバーの皆さんのサインをもらってきました.