ギュスターブ・モロー展

 週末に大阪出張があり、空き時間に天王寺のあべのハルカス美術館で
   《ギュスターブ・モロー、サロメと宿命の女たち展》
を観てきました。

 『出現』はご存じの方も多いでしょう。こんな絵です。
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 19世紀後半にフランス、パリを中心に活躍した画家の一人、モローの代表作です。一度生を観てみたかったので、念願が叶いました。また、モローの名は知っていても『出現』以外の作品はほとんど知らなかっただけに、幅広く触れることができたのも大きな収穫でした。

 サロメに限らず、聖書やギリシャ神話などに登場する多くの女性をモデルにした作品が展示されていました。人物の顔の多くがプロフィール=真横からの像で、写実的ではあるものの全体に平板=二次元的です。神秘的な雰囲気が漂った絵も多く、モロー自身が「何よりも先ず、愛し、少し夢を見なければなりません」と語ったそうで、うなずけます。

 モローは作品数も多いようですが、それぞれに素描や習作を重ねて、緻密に計画を立てて描くタイプだったのでしょう。晩年はアカデミーで教職に就き、マティスなどの画家を育てたというところとも通じるものを感じます。

 10月からは福岡で開催されるようです。