チャリティー・コンサート

 名フィル定期の翌週(21日)に名古屋銀行が主催するチャリティ・コンサートがありました。毎年この時期に行われていますが、入場料が何と¥1,000で、名フィルと世界一流の音楽家の演奏を楽しめるため、毎回発売早々に完売です。

 今年のプログラムは
スメタナ:組曲『我が祖国』から交響詩『シャールカ』
モーツァルト:ホルン協奏曲第2番変ホ長調
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調『新世界より』
ホルン独奏兼指揮:ラデク・バボラーク

 今回のお目当てはなんと言ってもバボラークのホルン、現在世界一とも言われるホルン奏者です。

 今回は指揮もかねての吹き振りです。吹奏楽器であるホルンを吹くことと指揮することを兼ねるので「吹き降り」です。実際に吹きながら指揮棒を振ることは不可能ですが、リハーサル(練習)を含めて、演奏の意図や方針をオケに伝えるというところも「指揮」のうちです。モーツァルトの曲はオケの編成も小さいため、プロであれば棒振りががいなくても演奏は成立します。したがって、自分の意図をくんでくれるオケをバックにしたホルンの独奏です。

 バボラークのホルンは以前に名フィル定期でも聴きました(第409回定期)が、見事としか言いようがありません。長く伸びる音はビロードの手触りのよう、細かく刻むように動くパッセージは噴水から水滴がはじけ飛ぶよう。この時間がずっと続いてくれればと感じるすばらしい演奏でした。